「何してるの?」
座り込んでいる僕の後ろで女の子の声がした
僕はもう一度立ち今度こそ落ちようとした。
「ねぇ、何してるの?」
しつこいな、見てわかるだろ
僕は女の子の方に振り返りこう言った
「飛び降りるの。見て分からない?」
少し小馬鹿にするようにそう言い後ろを振り返ると不登校のさよがいた。
するとさよは驚きもせずこう言った
「へぇ」
大抵の人なら驚くはずだ。それか止めるはず…
「…それだけ?止めないの?」
止めてほしいわけではないが何故かそう言ってしまった。
「うん止めないよ。」
さよは躊躇いもなくそう言った
「なんでなの?僕の事が嫌いだから?いじめられているから?」
思ったことが口に出てしまう。
「嫌いでも君がいじめられているからでもないよ。だって君さ死ぬ気なんて全然ないんでしょ?」
さよが言った言葉に思わず口が開いたり閉じたりを繰り返していた。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!