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賢一の美声が響き渡る。
私の好きなアーティストの曲をリクエストすると、迷うこと無く歌い始めた、その声がイケボかよ!って、いうくらいイイ!
ただ歌っているところがベッドの上で二人とも裸だということ。
掛け布団で胸を隠して賢一にもたれながら大型テレビの画面を見る、歌い終わったあと点数が表示された。
「97点とか、賢一に弱点は無いの?」
「あるよ」
「何?」
「雪」
はぁぁぁぁぁ!この状況でその答えは・・・
歌を歌う前にさんざん愛され、その後カラオケがあることに気付きリクエストしてみたのだった。
賢一はお風呂のお湯を確認すると言って、何もつけない姿でバスルームに向う後ろ姿をみる。
締まった大臀筋とか広背筋とか・・・なにげに鍛えてるんだ。
2ヶ月間が過ぎたら・・・
「雪、いい感じに風呂の湯が張れてる」
ベッドサイドに戻ってきた賢一は雪の唇に軽くキスをすると、横抱きにしてバスルームに向う。
「いやいや、重いし・・・恥ずかしいし」
「お姫様だろ」
もう、どうにでもなれだ!と、思ったら風呂の中に花がたくさん浮いていた。
「なにこれ!」
賢一は私を抱いたまま風呂の中に入る、ふわっと薔薇の甘い香りが湧き上がった。
「お姫様に丁度よさそうな物があったから」
「いい香り」
背後から抱かれる形でバスタブに浸かると、花の香りに包まれながら愛撫を受ける。
「すごい慣れてる、どっちが年上かわからないわ」
「雪にも過去があるように、俺もそれなりに健康な男子だからね。それと、年って気になる?」
そう言いながらも、手の動きは止らずその唇は言葉を発しながらも首筋を這う。
「うん・・・3歳差って意外とね、それにアラサーだし」
「誰かを好きになる時って、年を聞いてから好きになるわけじゃ無いでしょ。俺は雪に惹かれてその後に年を知っただけ。それとも俺ってそれほどまで頼りにならない?」
「それはない、すごく頼りになるし」魅力的だ。
後ろを振り向いて、こちらから賢一にキスを仕掛けるとそれが合図になった。