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( ́ཫ`)ゴフッな、ここに神作品がまた1つ誕生した、、最高(:3_ヽ)_
あ、神様ですか。
どこからともなく、サイレンの音は鳴り響く
いやだ、…いやだと手を伸ばしてもそれは空をきった。野次馬がこちらを写真撮る。やめろと言いたくても声は出ない。
死にたくない。
地面に寝転び、助けて欲しくて手を伸ばす。
誰も助けてはくれない、いやだ。おれは、
…俺は、………
彼奴ともっと一緒にいたいんや
一人ぼっちはいやだ。
立つことさえ出来なくなった体が憎たらしくて、ただ俺は爪を食い込ませるほど手を荒らした。
『あ”…ぁ、、ぅ、…、ろ、……ボロォ、…、イ”や、ダッ』
死にたくない。まだバカやりたい。こんな場所で人生終わりたくない。
血だらけな手は、血だらけな頭は、…生きたいとずっと、言っていた。
真っ黒な思いは、どんどんと自身の体を呑み込んだ。
…なぁ、もし…もし、お前の望むその人の傍に入れるならお前はどうする?
その思いに叫ぶように答えた。どんな姿になったとしても俺はずっとそばに居たいと。
…そうか、……また会おう。青年よ。
その声が聞こえた瞬間自身の意識は無くなった。
テレビから音声が鳴り響く、
都内某所でおこったあの事件から
5年が経ちました。
その時の犯人は、今。今日捕まったらしいです。
犯人は、_|・・…_”-
『…はぇー、あの事件から5年もたったんか。』
俺は、あの事件。と呼ばれる前代未聞な大事件の被害者だ。高速バスに乗っている最中、運転手の容疑者…犯人が乗客が乗っているのにも関わらず高速道路の一角から突き落ち、下に走っていた自動車3台を巻き込む大事故が起こった。
死亡者は乗客30人、自動車に乗っていた2台の運転手、3台目は、運転手と右後部座席に乗っていた人は無事だったが左後部座席に乗っていた人は無くなってしまったらしい。あとはバスの乗客は全員無くなってしまった。犯人の運転手は致命傷だったが、どういう訳か逃げていたらしい。それが今捕まったという情報が流れてきた。
一応俺も被害者だが、…俺は自動車の後部座席に乗っかっていた事と俺の隣に座っていたやつが咄嗟の判断で俺を守るように体を抱えてくれたことにより俺は助かった。
俺は、致命傷こそ無かったものの頭を強く打ってしまい記憶を無くしてしまった。
『…』
俺を助けてくれたあの人は、死んでしまったのだ記憶が無いため俺とあの人はどんな関係だったかも分からない。でも、…彼に感謝したい。
『…んまぁ、んなこと言ってもその人の事…わかんないんよなぁ……』
たしか、名前は-/”//-_…と言って……、なんて考えていると、電話の着信音が鳴り響く。そう言えばと思い出す。今日は、親友の家でゲーム実況を撮るという話をしていたんだっけか。
『…あ、…やっべッ、……もう家でないとッ!!』
スマホと、財布をショルダーバッグに詰めて親友宅へと走り出していた。
財布から、名刺がひらりと落ちる。天野呂戊太と書かれた名刺
「…………みぃツけタァァ」
黒くて、ぐちゃぐちゃとした物体は彼を追いかけた。
ガチャぁと音をたてながら、部屋へと入り込む。
『すまん。遅れたわ』
「いや、…まぁええんやけど。ロボロが遅れるなんて珍しいもんもあるんやなぁ」
『俺も遅れるわw、…』
ロボロというのは俺のあだ名。まぁ、活動名とも言えるのだが…、俺は100万人を超える登録者を持つチャンネルで実況をしている。
「今日は、スマホゲーやんで。」
そう言うのは、活動名がトントン。本名が桃瀬豚平。真面目な彼は、人をまとめてくれる役割をしてくれている。
『ん、…あ、今日なんのゲームやっけ?』
「あー、確か」
トントンが言おうとした瞬間、ガシャンッと大きな音がしてものが落ちる。
『…ヘッ…、…怖。なんや?何落ちたん』
「…皿でも落ちたんかな。そんな落ちやすい場所に置いてたっけ?」
どっこいしょなんてオッサンじみたことを言いながらトントンは立ち、そのままキッチンの方へと歩いていく、
『…どぉしたんやろ。』
こっちへと戻ってくるトントン
『なんかあったん?』
「ううん、…なんもなかったよ。」
こちらを怖い笑顔で見るトントン。
『…トントン?』
「…ねぇ、…今日はとっても綺麗な空だね。…だからさ、…」
「ボク、と。…イッしょ二オはナシシよぅ?」
こっちへと向かってくるトントン…?は、真っ黒な瞳でぐちゃぐちゃとした何かをくちや、目から溢れ出しながらこちらに歩いてくる。
『…へ、…いや、ッ…いや、!…』
何かは分からないけど、逃げなきゃって本能が言うんや。でも、…力が抜けてしまう。
化け物は手を伸ばしてくる。やられる…そう思って目を閉じた。
「…何しとんの。この子はダメや。」
「この子は僕の…だから、…オマえハドッかぃッテ?」
目を開けると、青い瞳の人がトントンから化け物を取り除いてその化け物を食べていた。
『…ヒッ、…いや、…イヤッ……なん、…』
こいつらなんなんだ。共食いしやがってッ!…どす黒いその青いバケモンは、こっちをむいてにこにこしていた。
「ヤッと、…ミつケタンダ。…」
青色のその化け物は、…こっちに近寄ってくる。
『…なんやねんッ、…助けたかと思いきやッ!!』
ニコニコと笑うその化け物は、…俺の目の前で足を止めた
tn「……はぁ、何しとんねん。阿呆。」
トントンは、その青色の化け物の頭をチョップする。
『…え、トントン?』
「いったぁぁッ!もうちょっと、ロボロを可愛がったってええやんか!!」
『…え?』
青色の化け物は、そこら辺に居そうな人へと代わりへらっと笑った。
tn「駄目に決まってんやろ。…もう、お前自分が悪霊なの分かってやってるんか?…ロボロのトラウマになったらどうすんねん…。」
「いやぁ、…だってさぁ?僕のことロボロ忘れちゃってるやーん?そんなん、寂しいし、…何より!新鮮なロボロを味わいたいやん!!」
『え、…ちょ、…どういうことなん…?トントン?』
tn「あー、…こいつは、……」
「自己紹介するわ、…僕は悪霊。君にずっと取り付いていた背後霊や」
俺の後ろに取り付いていた背後霊?
『背後霊!!?…いや、え?』
『なんで俺…、見えてんの?こいつのこと』
tn「……はぁ、…一つ一つ説明するってことをホンマに学ばんなお前…。」
「いやぁ、久々のロボロやん?ちゃんと喋ったの今日ぐらいやからさぁ、…」
「……まぁ、こいつの事は置いて話すんやけど。こいつは鬱。…色々あって死んだ霊なんやけど…元々俺らと仲良くてな。色々未練があったらしくて…ロボロに取り付いたらしい。…まぁ、ロボロも記憶喪失って感じやん?…やからさ、まぁ…鬱のこと覚えてなくて当然なんやけど仲良くしてやってや。」
…トントンもこういうキャパオーバーの時は説明しようじゃなくて分からないロボロ、…まぁとにかく言葉をいえば何とかなるやろで説明してるからよぅわからん。
えー、…多分。記憶が無くなる前に仲良くしてた霊…?で、俺に取り付いていたらしいんやけど、俺が記憶を無くした事により混乱を巻き込んじゃうから出て来れなくなったんだけど、…、今の出来事で俺を守るために出てきたって感じやないかな…、
「ま、…そういう事やからよろしくね〜ロボロ。」
『…あー、……おん。』
俺はこの時の判断を一生悔いる事になる。
ある時は、ご飯中に
「ロボロ〜!」
ある時は、お風呂の中で
「ロボロ!!!」
ある時は、寝てる時に
「ローボロ♡」
『…………あのなぁ!!!うるせぇ!!俺はたまに現れるぐらいやと思ってたんや!!…なぁんで、俺がお前と!しかも幽霊と!!四六時中一緒に居なきゃ行かんのや!!』
これは、俺ロボロと…、俺の背後霊鬱の謎の生活…、ではなく、……
『お前なぁ!!もう、うざったいわ!…、』
「いやぁ、…ええやん♡ロボロ」
『……ほんま、お前のこと払ったろうかな』
「え、ちょ!!それほんまだめなやつやんけ!!」
俺、ロボロが鬱を全力で払おうとする話である。