テラーノベル
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真希が目を見開いて驚いた顔をする
「とっても・・・・夫婦仲が良いんじゃなかったの?だって・・・インスタに・・・」
キャハハッ
「あんなの嘘よ!彼も私も外面がとてもいいの!だって彼ってニュースキャスターじゃない?私も一応数万のフォロワーを抱えているインフルエンサーだからイメージが大切なのよ、現実なんてこんなものよ」
「そう・・・なんだ・・・ 」
途端に真希ちゃんは黙り込み、何だか空気が悪くなった
「私の事ばっかりごめんなさいね、あなたの事を聞かせて?どこで産むの?」
気を取り直したのか彼女はニッコリした
「母の実家が堺なの、母の知り合いの助産院で産むの、そこはなるべく自宅の様な自然分娩が出来る所でね、私の理想なの」
私は少し心配になった
「テレビで見たことがあるわ!古民家みたいな所よね?大丈夫なのかしら・・・ほら・・菌とか・・清潔なの? 」
真希は笑った
「大丈夫よ!私もそこで生まれたから、初めてのお産だから、母の勧めでなるべく自然に産みたくて」
「婚約者は?帰ってこれるの?」
「残念だけどお休みが取れるのはお正月みたい・・・」
「まぁ・・・残念ね・・・・ 」
私はルイボスティーを一口飲んだ
「でも毎日ビデオを送れって彼うるさくて」
「愛されてていいわね~、私なんか入院してる時は子供を母に預けられるから、康夫ったら久しぶりに独身気分に戻れるって浮かれちゃって、サイテーでしょ!」
「アハハ・・・・本当サイテーね 」
真希ちゃんはきっと私に調子を合わせてくれたのだろうけど、でも私はもう止まらなかった、誰かに康夫の愚痴を聞いてもらって発散させたかった、そこから真希ちゃんに沢山康夫の愚痴を聞いてもらった
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