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「?赤峙..?……っ!?!!」

通常、変異が起こる時間は5~10歳老ける…というか例外は認められていなかったはず。

なのに、目の前にいる赤峙は少し若く見えた。それだけじゃなく目の色も。赤色の右目は変わらずだが、灰色だった左目が徐々に青く染っていく。

酷く、身に覚えのある顔だった。

「….弟…?」

「….えーっと…昔遊んでくれてた弦にぃかな…??もー。ごめんね兄さんってば忘れっぽいから…」

「えっ…弟..生きて…いやでもコレは変異で…」

「もー、弟、弟って。昔みたいに実って呼んでよね!…兄さん…赤峙 真の変異は”真実”。って言っても『真実を見る』というより『見たものを真実にする』能力なんだ。兄さんの思惑こそ真実として、現実を真実通りにねじ曲げることが出来る。強力な分変異できる時間は10分だけで、変異が解けると効力も無くなる。」

「現実を思い通りに…ってことか。でも見た目は…?今俺と話しているのは誰だ…?」

「混乱するよね。まず第一に、僕は2年前に死んだ。ただそれと同時に、兄さんの変異が変わったんだ。」

「!?…変異が変わる…?そんなこと…」

「なかったよ。それまでは。僕が生きている間の兄さんの変異は”想像”だった。簡単に言うと想像力がよくなりすぎてほぼ未来予知になるもの。僕の変異は”創造”。文字通り創り出すもの。変異を使って人より早く僕の死を悟った兄さんは、何度も何度も願った。『弟を救える血をください』って。」

….俺が会わない数年の間に….そんな..。

「だからかは分からないけど、僕の死後、兄さんの変異は僕と兄さんの変異を融合した”真実”になって、変異中は僕が主体になるんだ。身体も命も兄さんのものだから、変異は今深層心理の更に深いところにいる兄さんの思惑に左右されるんだけどね。」

…変異で歳とんのは真本人だから、表に出てる実自身は老けないのか。だから見た目が変わらず…

すると、実は情けなさそうに笑った。

「…全く、兄さんは…..。安らかに眠れやしないや。早く前に進んでほしいのに..。優しすぎる。」

「….変異する前、赤峙…えっと真が、自分自身は実に会えないって言ってた。そうなのか?」

「うん…何となく繋がってる気はするんだけど、やっぱり体はひとつだし僕って今兄さんの能力が自我を持ったみたいな状態だから話せはしないよね。」

おっとそろそろ変異が解ける、”2人”とも体に気をつけてね!と優しく笑った実を見て、泣きたくなった。

変異が終わった真が辺りを見回す。

「…実、上手く説明してくれたみてェだな!」

「うん…。真の弟とは思えないよ…ほんとに。」

「馬鹿にすんなよ?!」

「その、変異してる間の記憶は真にはあるの?」

「おうっ、視界に入る情報を送ってくれるのが実で、指示を出して体を動かすのが俺って感じだからある程度共有はできてるぞ。直接じゃなくて血を介してだけどな!!」

…酸素=情報みたいなもんで、全身にめぐらせてるのか。

「事情はわかった。改めて、さっきの不躾な質問…ごめんな…。」

「いーいってば!そんな引きずってねぇし!」

((『早く前に進んで欲しいのに..。』))

実の言葉が脳裏をよぎる。

「なぁ、俺たち一緒に闘わない…か?」

「へ?」

「正直、真の変異は強い。少なくとも同世代の中じゃ肩張れる人間はまずいない…と思う。」

「「だから、」」

「俺が唯一、お前と肩張って戦える人材だと思う。」

「お??そーいえば弦って変異何なのー?」

「”弓”。端的すぎだけどまぁ分かりやすくていい。変異中、弓を引く動作をしたらほんとに矢が飛ぶ。自分の血が矢になる。だから戦闘中は自分から怪我することが多い。変異時間は20分。5歳老ける。」

「ほぇ〜だから今朝も傷だらけだったのか…!つーかお前強くね?!めっちゃカッケェし!」

「…だから組もうって言ってる」

「おう悪ぃ悪ぃ!!!組もう!!」

….まぁ、半分は早く俺を思い出して欲しいからだけど。不純だから言わない。

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