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1分単位で投稿してるの笑う
注意
この小説は、主のOCがいろいろするものになっています。
苦手な方は読むのをご遠慮ください。
プロローグ
時は紀元前X年、大規模な災害が発生した。
それにより生まれた変異種の人数は5億人を超え、今も年平均200人以上のペースで変異種は産まれ続けている。
そして、その中でもごく1%の確率で、体編変症(ていへんへんしょう)を発症する者が現れ始めた。その名の通り、体の構造が変わるらしいのだが…
1章 体変編成
4話
「これは一体…」
「教室だけど?」
いやないない。
なんで黒板に穴が空いてて窓が強化ガラスなんだよ。
これは教室じゃなく戦闘員の養成学校だよ。
…もはや廃墟だ。
…あ、戦闘員か。確か鬼魔の奴、前にそんなこと言ってたっけか。
どうやらこのクラスの人間は全員戦闘員志望らしい。
「…海魔碧です。好きなことは徹夜、苦手なタイプはグ
イグイくるタイプです。」
そう適当に自己紹介しただけで、教室内は自己紹介のネタで持ちきりになった。
それだけ珍しいのだろうか?
「それじゃあ、後は昼まで好きに訓練してくれ」
ちょっと担任!?いくら何でも教育委員会が黙ってないぞ!?
「校庭は1年Cクラスが使うんで破壊しないように」
(いやいやいやぁ。まさか破壊なんてするわけ…)
と思った矢先、校庭でドゴォォンと言う爆発音がした。
「いや、破壊するんかい」
「あ〜あ。直すのは担任の私なのに…」
そうなんだ…。見る限りは一人でやってるみたいだが、
たった一人の教え子によって仕事が増えるとは、担任が可哀想だ。
「手伝います…」
「まじか?ありがとう、助かる」
流石にこの現場を見たら助けるよ。
…いや、男の頃はこんな事しなかったのにな。
これも女体化が進んでる証拠か?
慣れすぎてよくわかんないなぁ…
「…鬼魅か…納得だわ…」
「…」
1年Aクラスの闇影鬼魅は、鬼魔の妹であり、姉に同じく鬼神の”変異種”だ。
彼女も小さい頃は私が預かっていたが、今はもう大丈夫と言って一人暮らしである。
まあ、鬼魅は鬼魔と比べて大人しいから大丈夫だろ、と思っていた矢先、変異種であることが発覚した。
しかし本人には記憶がないため、裏人格を否定している。
だからそのまま一人暮らしをさせてたんだが…
「起きろー」
そう言って、私は鬼魅の頭を少し強く抑える。
鬼神の”変異種”は、こうすることで戻ってくるのだ。
「…お前誰だよ…」
眠りから覚め不機嫌なのもあって、警戒心むき出しの表情を見せてくる。
「碧だよ。顔似てるだろ?ほら」
どうやら納得が行かないようなので、本物の私にしかない額の紋様を見せる。
「…分かりました。でも何ですかその悲惨な姿は」
「それがわかんないのよ。ダチに聞いてもわかんない
し」
ダチとはしょこらのことで、同じ主代理だからそう呼んでいる。
「…服はそれでいいんですか?制服は似合わないです」
「あぁ、そう言うなら明日から私服で来るか。私として
もその方が違和感ないし」
後で担任に言っておこう。
今更思ったんだが、私の実年齢は中3じゃない。年齢など覚えてる暇もないから気にしてなかったが、よく考えてみると、私の実年齢は2000歳を超えている。
体編変症が確認されたのが紀元前数年頃で、私もそれを見ていたから、それより前だろう。
…ん?体編変症…?…まさか。
「そっかあ…そういうことかぁ…」
「どうしたんですか?」
鬼魅が尋ねてくる。
「体編変症だよ。そのせいで私は女になったんだ。」
「あの時って碧は上界に居たんじゃなかったっけ?」
「確かにそうだけど、その時上界にいた奴らで体編変症
を発症した奴を聞いたことがあるんだ。」
噂で聞いた程度だが、そいつは元々女っぽく、周囲から少し距離を置かれている。
それがある日突然もっと女っぽくなったというか、女子力が高くなった?らしい。
それを聞いた当時はとても信じられなかったが、今思えば私と同じ状況なのかもしれない。
名前は…うp主らしい。
どうやら3人目の代理に会えそうだな。