20XX年9月X日
この日私は運命的な出会いをするのだった__
先生「転校生が来る,今日」
クラス『え』
先生「入ってきていいよ」
ガラガラガラ
莿明「初めまして,莿明(せきあ)です。よろしくお願いします!」
みんな『ちょーイケメンじゃん!』『かっこいい〜!』『彼女とかいるのかな』
月夕海(イケメン……かっこいいなぁ//これがいわゆる一目惚れってやつ?)
先生「席は月夕海の隣な」
月夕海「え」
莿明「君が月夕海さん?よろしくね!」
月夕海「う,うん。よろしく」
月夕海(そんなイケメン笑顔で見てこないで,死んじゃう)
月夕海「やっと終わったぁぁぁ」
由梨奈「月夕海お昼食べよ!」
月夕海「いいよぉ」
由梨奈「莿明くんってさ,すっごい月夕海のタイプだよね」
月夕海「え」
由梨奈「わかりやすいよね,月夕海ってw」
月夕海「もう!//」
由梨奈「でも良かったよ」
月夕海「ん〜?なんで?モグモグ」
由梨奈「だって,恋愛できるほど心に余裕ができたってことでしょ?」
月夕海「あ〜……うん,そ……だね」
由梨奈「ずっと見てきた側からしたら嬉しいことだよ」
月夕海「そっか,うん,ありがと」
由梨奈「まぁでもなんかあったらすぐいいなね?」
月夕海「はーい」
由梨奈「月夕海ばいばい!」
月夕海「うん,バイバイ」
ガチャ
月夕海「ただいま」
シーン
月夕海(もう慣れたこと……そう,慣れたんだから)
チーン
月夕海「ただいま,お父さん,お母さん」
月夕海(2年前,交通事故でこの世を去った両親,目の前で見たからこそ辛かった)
月夕海「グス」
〜数日後〜
月夕海「おはよ」
由梨奈「おはよ!」
月夕海「……莿明,まだ来てないんだ」
由梨奈「そーだね,いつもは月夕海よりも早く来るのに」
月夕海(この数日で莿明とは仲良くなれた)
ガラガラガラ
由梨奈「あっ!莿明来た……ってなんか顔色悪くない?」
月夕海「ほんとだ……」
月夕海「おはよ,莿明大丈夫?」
莿明「あっおはよ月夕海,大丈夫,ちょっと昨日色々あっただけだから」
月夕海「そう……?なんかあったら言ってね」
莿明「うん,ありがと」
月夕海(やっぱりなんかあったんだ……力になれればいいけど……)
由梨奈「チラ……」
由梨奈「莿明,月夕海,お昼食べよ!」
月夕海「いいよ」
莿明「僕も大丈夫」
由梨奈「莿明,何があったの?」
莿明「……」
月夕海「今は私らしかいないから大丈夫だよ」
莿明「……両親が,死んだ……」
月夕海「っ!」
莿明「交通事故で,昨日……」
由梨奈「そっ……か」
月夕海「……私も」
莿明「え?」
月夕海「私も交通事故で両親亡くしてるから」
月夕海「莿明の気持ちはわかる,だからいつでも頼ってよ」
莿明「……うん,ありがと(泣)」
莿明「急に亡くなっちゃったからさ,僕家事できないしどうしようって」
月夕海「じゃ,じゃあさ!」
莿明「?」
月夕海「うち来なよ!」
莿明・由梨奈「え?」
由梨奈「ちょっ,月夕海本気で言ってる!?」
月夕海「うん,本気だよ?家には私しかいないんだし」
月夕海「家事できないなら覚えるまでいなよ」
莿明「えっえっ?い,いいの?」
月夕海「うん」
莿明「じゃ,じゃあ,お言葉に甘えて」
由梨奈「え!?」
色々あった結果,莿明と同棲?することに
なりました____後編へ続く