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🖤サイド


🖤「あ…亮平くん!」


病室から少し離れたところで座りこんでいる亮平くんを見つけた。


🖤「…大丈夫?」


💚「ごめんね、心配かけちゃって。大丈夫だよ。ニコ」


やっぱり、少し無理をしているような笑顔。


その顔を見るたびに胸が苦しくなる。


🖤「…嘘。亮平くん、無理してるでしょ。」


💚「無理なんて…」


🖤「顔、ひきつってる。」


💚「…っ。」


🖤「全部1人で背負い込まなくても良いんだよ。」


💚「あ、のね…」


そう言って亮平くんは震える声で話し出した。


💚「…僕ね、あと一年したら死ぬの。」


🖤「…うん。」


💚「…小さい時からずっと入院してて学校にも…ほぼ行ってない。」


🖤「うん…。」


💚「…こんなんだから友達もいなくて、病気だって言ったらみんな離れて行ってね。グスッ」


そうやって泣きながら喋る亮平くんの話に自分は頷くことしかできなかった。


💚「だからね、蓮くんも迷惑かけちゃったし僕から離れていっちゃうって…グスッ」


💚「また、1人になっちゃうって…っ!」


気がついたら俺は亮平くんのことを抱きしめていた。


🖤「…そんなこと心配する必要全くないよ。」


💚「…?」


🖤「1人になんてしないから…俺が隣にいる。」


💚「蓮くん…。」


🖤「亮平くんは1人じゃないよ。ニコッ」


💚「…。グスッ」


🖤「だから、1人で抱え込まないで。」


これが正解かはわからない。


でも何があっても亮平くんは亮平くんだから。


俺は離れたりなんてしない。


💚「ありがと…。グスッ」


俺は亮平くんのことをより一層強く抱きしめた。





💚サイド


無理矢理自分を落ち着かせて病室に戻ろうとした時。


🖤「あ…亮平くん!」


蓮くんがこっちの方にやってきた。


🖤「…大丈夫?」


今は会いたくなかったのに…。


💚「ごめんね、心配かけちゃって。大丈夫だよ。ニコ」


うまく笑えている自信はない。


🖤「…嘘。亮平くん、無理してるでしょ。」


自分でも無理してるっていつも気付けない。


しんどくても声に出して言話ないから辰兄にもバレたことはなかったのに。


💚「無理なんて…」


🖤「顔、ひきつってる。」


💚「…っ。」


🖤「全部1人で背負い込まなくても良いんだよ。」


その時自分の中で何かの糸が切れたような気がした。


💚「あ、のね…」


💚「…僕ね、あと一年したら死ぬの。」


🖤「…うん。」


💚「…小さい時からずっと入院してて学校にも…ほぼ行ってない。」


ずっと病室に1人。


お見舞いに来てくれるほど仲の良い友達なんていなかった。


🖤「うん…。」


💚「…こんなんだから友達もいなくて、病気だって言ったらみんな離れて行ってね。グスッ」


なぜか蓮くんには自分の本音をすんなり話せてしまう。


僕のこんなめんどくさい話もずっと頷いて聞いてくれてる。


💚「だからね、蓮くんも迷惑かけちゃったし僕から離れていっちゃうって…グスッ」


💚「また、1人になっちゃうって…っ!」


こんなこと言ったら絶対迷惑かけちゃうし、ウザいって思われる。


そう思った時だった。


🖤「…そんなこと心配する必要全くないよ。」


蓮くんに抱きしめられた。


💚「…?」


🖤「1人になんてしないから…俺が隣にいる。」


その言葉が今の自分にとってすごく嬉しかった。


💚「蓮くん…。」


🖤「亮平くんは1人じゃないよ。ニコッ」


💚「…。グスッ」


🖤「だから、1人で抱え込まないで。」


💚「ありがと…。グスッ」


蓮くんは泣く僕のことをぎゅっと優しく抱きしめてくれた。




























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