この作品はいかがでしたか?
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🖤サイド
🖤「ねぇ亮平くん。今日の夜、部屋行っても良い?」
💚「良いけど…なんで?」
🖤「一緒に花火見ようよ。」
💚「…良いの?」
花火大会には行けないけど、どうせ窓から俺も花火見るんだし。
だったら亮平くんと2人で見たい。
🖤「うん、じゃあ、また夜ね。」
💚「わかった、待ってるね。」
…………………
夜。
🖤「お待たせ。」
💚「あ、蓮くん。」
病室に行くと亮平くんがベッドで本を読んでた。
🖤「読書好きなの?」
そういえば初めて屋上であったときも本を読んでいた。
💚「うん、読書してる時は自由な気がするの…何も考えなくて良いから。」
ずっと1人で本を読んでたんだろうな。
🖤「そっか。」
💚「蓮くんは何が好きなの?」
🖤「俺はね星かな…あと、、サッカー。」
星見るの好きだし、サッカーは小さい頃からずっとやってた。
怪我して今はできてないんだけど。
💚「じゃあさ、あの星座なにか分かる?」
🖤「え〜分かんない。笑」
💚「あれはね、こと座、ベガだよ。ニコッ」
🖤「へぇ、知らなかった。」
そんな他愛もない話がなんだかすごく特別に思えた。
ヒュー…バンッ
その時花火が上がった。
💚「わっ、きれいだね…!」
🖤「うん、綺麗…。」
毎年見ているはずなのに今年のはいつもよりすごく綺麗に見えた。
亮平くんと見てるから…?
🖤「ねぇ、亮平くん…?」
💚「どうしたの?」
🖤「来年もさこうやって花火見ようね。ニコッ」
少しでも亮平くんに長く生きて欲しいから。
ちょっとでも希望をもって欲しいから。
俺はあえて言った。
来年も花火を見ようって。
💚「…うん、約束。」
🖤「絶対だよ?」
そうやって話す俺らの後ろで夜空に鮮やかな花が咲いた。
💚サイド
夜。
🖤「お待たせ。」
💚「あ、蓮くん。」
本を読んで待っていると蓮くんがやってきた。
🖤「読書好きなの?」
💚「うん、読書してる時は自由な気がするの…何も考えなくて良いから。」
友達はいなかったし病室でやることと言えば勉強か読書くらい。
小さい頃から本の中の世界が好きだった。
自分にはできないこと、知らないことばかりで楽しいから。
🖤「そっか。」
💚「蓮くんは何が好きなの?」
ふと気になってそんなことを聞いてみた。
🖤「俺はね星かな…あと、、サッカー。」
サッカーずっとやってたのかな。
でも今怪我してるって言ってたしこと話題に触れてはいけないような気がした。
💚「じゃあさ、あの星座なにか分かる?」
🖤「え〜分かんない。笑」
💚「あれはね、こと座、ベガだよ。ニコッ」
🖤「へぇ、知らなかった。」
この星座を聞いたのは意味があるんだけど今はまだ教えない。
ヒュー…バンッ
その時花火が上がった。
💚「わっ、きれいだね…!」
🖤「うん、綺麗…。」
毎年1人でここから見る花火。
今年は蓮くんと2人。
でもたぶん今年で最後かな…。
そう考えると少し寂しいような気がする。
🖤「ねぇ、亮平くん…?」
💚「どうしたの?」
🖤「来年もさこうやって花火見ようね。ニコッ」
たぶん蓮くんはわざと言ったんだろうな。
来年もって。
たぶん来年は一緒に見れないけど。
💚「…うん、約束。」
🖤「絶対だよ?」
少しだけ生きてみようって気持ちになった。
コメント
3件
どうか🙏あべちゃんに奇跡を、🖤💚
天才すぎます😭