テラーノベル
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阿部ちゃんに告られて、最初意味わからなくて断って、今は180度違う答えについての可能性を考えてるなんて、俺、どうしちゃったんだろ。
水族館から出て、駐車場まで歩く間、繋いでいた右手がいつの間にか離れていて、俺は少し不満に感じていた。お土産物屋さんにも寄ったし、流れでカフェで休憩なんかもしたから、手が離れてしまったのは当然っちゃ当然なんだけど。
今日が終わると俺たちはもう元通りになる。それはかなり惜しい気がした。もっと阿部ちゃんのことを知りたい。
💙「阿部ちゃんのことが気になる」
💚「翔太。それって…」
💙「好きかどうかはわからん。それでも、このまま元通りになるのはイヤだ」
すごく感覚的なこと。
阿部ちゃんの俺を見る目が優しかったから。それに、いやらしい下心を感じなかったから。スマートにリードしてくれて、今日一日めちゃくちゃ楽しかったから。俺は阿部ちゃんを自然とそういう対象として捉え始めていた。
💚「期待していいの」
💙「阿部ちゃんこそ、俺なんかでいいの」
💚「翔太がいいの。そう言ったでしょ」
阿部ちゃんは笑って、周りに人がいないことをいいことに、俺のおでこにそっと口付けをした。
💙「なっっっ」
思わず、ムードもへったくれもない声が出たけど、阿部ちゃんは笑わずに俺を見つめている。
💚「好きだよ」
💙「………ありがと」
💚「俺と付き合ってくれませんか」
💙「………………はい」
こうして、阿部ちゃんと俺は恋人同士になった。
おわり。
コメント
22件
きゅんきゅんとまらません💕 最高すぎてこっちまで幸せ
やーん🤩✨ めっちゃキュンしました💚💙 あべちゃんとのデート楽しそう😍 さわやかなカップルだぁ🥰
めちゃくちゃキュンしました💚💙 最高です✨ 時々クスッとできてそれもすごくよかった〜♫ 読んでて幸せな気持ちです😍