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好きだから

14 - もう届かない声…。

♥

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2024年03月15日

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数日後…。



🖤サイド


今日はあべちゃんが京都に来る日。


楽しみだな。


プルプルプル


そのとき、電話が鳴った。


あべちゃんからだ。


🖤「もしもし、あべちゃん?」


💚『めめ、今こっちに着いたよ〜。』


🖤「そっか、良かった。待ってるね。」


💚『は〜い。じゃあ、またね。』


ツーツーツー

あぁ、なんか緊張するな。


ホテルに来るって言ってたよね。


外で待ってようかな…。




🧡💫サイド


目黒くん、今日阿部くんが来るって言ってたよな。


外出てみようかな。


そう思って、少し歩くと、ちょうど目黒くんを見つけた。


阿部くんのこと待ってるのかな。


周りを見渡すと、遠くの方から阿部くんらしき人が歩いてくるのが見えた。


今がチャンスや。


そう思って、目黒くんに近づいた。


🧡💫「め〜ぐろくんっ。」


🖤「大西くん。どうしたの?」


僕はそのまま胸を掴んで、目黒くんの唇を自分の唇に当てた。




💚サイド


今日はお仕事で京都に来た。


今日は、オフで明日が仕事なの。


だからめめのところに行くつもり。


💜「あべちゃん、今から行くの?」


めめには言ってないけど、ふっかも一緒。


💚「うん、そのつもり。」


💜「そっか。がんばれ。」


💚「がんばるもなにも…。」


なにをがんばれば良いの ?

💜「じゃあ、またね。」


そう言ってふっかと別れた。


楽しみだな。


ホテルの近くに着くと、めめの姿が見えた。


声をかけようと思ったけれど、誰かと話してるのが見えた。

僕はなぜか、咄嗟に木の影に隠れた。


めめと話してるのは大西くんだって気づいた。


映画出てるんだよね。




そのまま見てると、2人がキスをした。

えっ…、意味がわかんない。


💚「…っ。」


気づいたら泣いてた。


💚「め…め…?」


声に出すつもりなかったのに、めめのことを呼んでいた。


隠れてるのバレちゃた。


🖤「え…。あべちゃ…ん…。」


その場の空気に耐えられなくて、僕は来た道を走り出した。


君の声なんて聞こえなかった。




🖤サイド


大西くんが突然、俺にキスしてきた。


意味がわかんなくて、呆然としていると、小さな声でこう言ってきた。


🧡💫「僕、聞いちゃったんです。おふたりが告白されてるの。


僕も目黒くんのこと好きなんで、悔しくて。


だから、ぐちゃぐちゃにしてやろうと思って。」


なに言ってるの?


ますます意味がわかんない。


💚「め…め…。?」


ふと僕の愛する人の声が聞こえてきた。


🖤「あべちゃ…ん…。」


見られた…?


するとあべちゃんは反対側に走り出した。


🖤「待って、あべちゃん!」


あべちゃんのこと、大好きな人のこと泣かせるなんて最低だ、俺。


追いかけようと思ったけど、


あべちゃんを守る資格なんてない。


そう感じて、その場から動けなかった。


もう、俺の声は届かない気がした。









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