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倖田 潤弥(38)とある会社の経理課で主任を務めてる
その夜は、同僚の結婚祝いのため
居酒屋で六人が集まった
男五人、女一人
紅一点の沙耶香は、前々から
倖田の事が気になっていた
倖田も、普段から沙耶香の色気に惑わされ
下心はパンパンに破裂しそうなほど、膨らんでいた
―――
「主任~これ、美味しいですよぉ」
隣に座る沙耶香が、さっきから何かと話しかけては、俺の太ももに自分の足を何度もくっつけてくる
これって、絶対誘ってるよな!?
「おいおい、倖田ばっかずりぃな~沙耶香ちゃん俺にもあーんとかしてよ」
「ふふふ、だって菅野さんは席遠いしぃ」
狭いテーブルの向かい側から、男三人が羨ましそうに俺を睨んでる
ばーか、お前ら鏡みろよ。
30代のクセに腹も出てるわ、不精髭も生やしたまんま
そんな、見た目で女が寄ってくるかって話だよ
俺なんか見てみろよ、何気に身体を鍛えるのは怠らない
よれよれのシャツなんか着ない
髭だって医療脱毛してるしな
今時の男は清潔感が勝負なんだよ
「主任、なんかいい匂いしますね」
それな。
愛用のブルードゥシャネルは女受けいいんだよな
「沙耶香ちゃん、サンダルウッド系好きなんだ?」
「好きですよぉ……」
テーブルの下でこっそりと俺の太ももを指でなぞってきた
……はい。頂きました
沙耶香ちゃんお持ち帰り、ほぼ確定
俺は、その日
同僚達をうまく誤魔化し、途中にある彼女の家まで同乗させると言って
そのまんま、ラブホテルに連れ込んだ
いや、彼女から途中で降りたいと言ってタクシーを止めさせた
ラブホテル街の手前で。
そして、大興奮のまんま、沙耶香ちゃんを美味しく頂いた俺は
たっぷり四時間楽しんだ後に
今度は本当に途中で彼女の家の前で下ろし
夜中三時過ぎに帰宅した
―――
自宅のドアをそっと開けるとシンっと静まり返る我が家
石鹸は使わずシャワーだけで済ませたから
このまんま寝てもバレないだろうと
パジャマに着替えて、ベッドの半分を占領するトドみたいな体型の妻の横に滑り込んだ
寝る間際、さっきまで腕の中で可愛く喘いでいた沙耶香ちゃんの顔や身体を思い出していた
明日からの勤務がちょっと楽しくなる予感に浮かれて、そのまま眠りについた
―――
翌朝、少し腰が張って不快感を覚えながら
のそのそと起きてくると
いつもあるはずの朝食が用意されていない
台所で、コーヒーを飲みながらスマホの動画を観てる妻の凪に
「早く飯だしてよ」と言うと
めんどくさそうな顔をして
トーストと、目玉焼きをのせた皿を乱暴に目の前に置かれた
「……っ!くそが」
わざと聞こえるように悪態をついた
凪とは結婚10年
もう八年はセックスレス
最初は俺の方から懇願したが、ブクブクと太った今の凪を抱く気には絶対なれない
頼まれても断るつもりだが、向こうも言ってこない
俺たちは、子供もなく
なんで一緒にいるのか分からないほど
結婚生活は破綻していた
別に離婚してもいいんだけどな
そう思いつつも、めんどくさくて
そのまんまにしていた
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#死に戻り
#成り上がり