お腹の子

渡辺が目を開ける。目黒を見る。涙をポロポロ溢しながら抱きつく。

目黒は、渡辺をキツく抱きしめて言う。

目黒ー浮気なんかしてない、あんな人会ったことない。弁護士の先生が、金目当てだろうと言ってた。 翔太くん、信じて？

渡辺ー弱くて、信じられなくて、ごめん。これからどうなるの？

目黒ー裁判は、続く。

渡辺ー負けないで。待ってる。

目黒ーここで？

梨花ーしょっぴーは、1人にすると、食事もしないし、寝ないし、だから、私がそばにいる。

目黒ー梨花さん。

渡辺ー信じる、目黒を信じる。だから待ってる。

目黒ー翔太くん、撮影に影響しないよう食べるんだよ？俺、時々来るから。

目黒も泊まろうと思っていたが、いつも通りでないとダメ。裁判中は特にと言われて帰ることにした。

目黒は、渡辺の指輪を持って来ていた。渡辺に差し出す。

受け取って首から下げる。

梨花の前だったが、熱いキスをして、目黒は帰って行った。

梨花ー蓮を愛しているのだから、きちんと食べなさい。

渡辺ーはい。

梨花ーずっとそばにいてあげる。

渡辺ーんっ・・んっ・・。

梨花ー泣かないのよ。まだまだ不安でしょ？でも、大丈夫、蓮は私に嘘言ったことないし。ホントにお金目当てのでたらめだわ。

渡辺ーんっ・・。

１週間後、事態は動く。

女性の旦那だと言う男性が現れた。

お腹の子は自分の子だと。

女性は男性を拒否する。

検察側が調べる。

２週間掛かった。

男女は夫婦であり、お腹の子は男性の子であり、女性が、生活に困って今回の件を思い付いた。

「目黒蓮」なら、お金を持っているだろうと思っていたとのこと。

雑誌に経緯が載り、目黒は潔白であると書いてあった。

SNSでは、目黒に同情のコメントが多く載り続けている。

渡辺は倒れた。張り詰めていた気が緩んだのだ。

目黒が梨花を訪ねてやって来た。