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無限城の別の階層では、上弦の壱・黒死牟の圧倒的な剣技の前に、悲鳴嶼行冥と不死川実弥が窮地に立たされていました。「……極致に達した剣筋……。もはや、肉体の限界か」
岩柱の数珠が弾け飛び、風柱の全身から血が噴き出す。黒死牟の月の輪が二人を飲み込もうとしたその時、城の天井を突き破って巨大な影が舞い降りました。
「バイオドラゴン、発進!」
凄まじい轟音と共に現れた巨大空母から、レッドワンたちが飛び出します。彼らは着地と同時に、瀕死の二人の前に立ちはだかりました。
「何だ……その奇妙な装束は……。侍ではないな」
黒死牟が六つの目で冷徹に観察しますが、バイオマンの動きは彼の予測を超えていました。グリーンツーがバイオスコープを展開し、黒死牟の超高速な剣筋を瞬時に解析。そのデータを全員のヘルメットに転送します。
「解析完了! 攻撃のパターンは見えたぞ!」
黒死牟が放つ無数の三日月を、ブルースリーが超電子パワーのバリアで弾き、その隙にイエローフォーが雷鳴のような速度で懐に飛び込みます。
「風の呼吸……ではないのか!?」
実弥が驚愕する中、バイオマンたちは「バイオソード」を連結。5人のバイオ粒子が共鳴し、無限城の不気味な血鬼術の空間そのものを中和し始めました。
「悲鳴嶼さん、不死川さん! 畳みかけるなら今です!」
郷史朗の叫びに、満身創痍だった二人の闘志が再び燃え上がります。バイオマンの特殊なエネルギーによって黒死牟の再生能力が阻害された瞬間、岩柱の鉄球と風柱の斬撃、そしてバイオマンの必殺技「バイオエレクトロン・ビッグアロー」が一点に集中しました。
「馬鹿な……。数百年、研鑽を積んだこの私が……科学の力……だと……?」
理屈を超えた未知のエネルギーに焼かれ、武の極致を求めた怪物は、ついに塵となって崩れ去りました。
戦い終えた戦士たちが立ち尽くす中、レッドワンは静かに実弥の肩を叩きます。
「あんたたちの勇気、無駄にはさせない。さあ、残るは無惨だけだ!」
ハイテク装備の戦士たちと、命を懸けて刀を振るう柱たち。時代を超えた奇跡の共闘により、無限城の夜明けがかつてないほど近づいていました。