この小説は一切ご本人様に関係ありません。リクエスト、キララ様からでございます。
後発組
⚠️幼児化⚠️
わんく
s「チーノ?これはどうゆう事なんかなァ”?」
c「ちゃッ…、ちゃうんや…ショッピ…。」
俺は何かの液体が入っとった小瓶を片手にチーノに問い質す。空瓶片手に何でそんな怒っとるかって?それはただひとつ、俺は空瓶を机に置けば正座しとるチーノの目の前に幼い男の子を見せる。それと同時に怒気の籠った声でチーノに声をあげる。
s「なーんでエミさん小さなっとんのかなァ”??💢」
c「いや…!やからぁ…!!」
そう、この幼い男の子というのは恐らくこの空瓶の液体を己の体内に取り入れたエミさん。俺はエミさんと同居しとんのにそこに遊びに来たチーノにジャン負けでパシられて帰って来たらこういう状況やった。俺はチーノにこの小瓶の正体を問い詰めた所、やはりそういう変な薬だと白状した。どうせ酒だろうとエミさんに飲ませたらしい、まず何で貰ったんやこのアホ。翌日には治ると言われたらしいけど、ほんまかいな…。
c「ま、まぁでも…こーゆーのもたまにはええんちゃう?味変みたいな…、」
e「ぅあ―…、、?」
s「……推定で6つ位やから襲うなよ。身体に負担が掛かってまう…。」
c「お、おう…。」
チーノは正座しとった足で胡座をかき、その膝の上に小さいエミさんを座らせる。ふんわりとした栗色の髪質に、俺らで包み込める程の小さなったエミさんの身体に俺は見とれてしまった。驚くことに服も縮んだのか、いつものきっちりとした服装のエミさんが知能と身体だけ変わったみたいな不思議な感覚やった。小さくなった身体と共に知能も低下しているのかどうか、俺は気になり自分を指差し質問を投げる。
s「…誰でしょ―か。」
e「……しょっ…ぴ、くん…。」
幸い名前自体は覚えとるのか、回らない呂律で必死にいつもの呼び方をするエミさんを見るのは何とも愛おしかった。まるで久しぶりに会った甥っ子に自分の事を覚えているかどうかの確認をしている様やった。それを見兼ねたチーノは俺と同様己の顔に指を指し俺と同じ質問を投げた。するとエミさんは少し眉を寄せ間を置いてこう答えた。
e「……ち―…ろ、?」
c「っチーノ”!!」
身体がいきなり幼くなった事で上手く身体が適応出来ひんのか、上手く回らない呂律で自分なりにチーノの名前を呼ぶ。だがチーノは俺の名前だけ間違われずに呼ばれ、己の名前だけ間違われたことに対し少し不満に思ったのか、食い気味に自分の名前の言い方を正すチーノ。いきなり大きなチーノの声にエミさんは肩をビク、と跳ねさせ、数秒も経たず大きな瞳から涙が溢れたと思えば大きな声で泣き始めるエミさん。
e「うぁあぁぁ”…、、」
c「っあぁ…、ごめん…すまんエミさん…っ、」
s「も~……、何してんねん…。」
c「しゃ―ないやん…、、」
大粒の涙をエミさんの頬を伝りながら流れて行く。チーノ膝に座らせていたエミさんを俺は自分の方に持って行き、エミさんの小さく頼りなさそうな背中を擦りながらあやす。ぎゅ、と小さな手で俺の大きな服を掴むエミさんを落ち着かせる様にして、綿菓子の様にふんわりとした髪に自分の片手を左右に動かす。そんなエミさんを目にしたチーノは少ししょんぼりとしており、一応反省はしとる様やった。
s「お前までしょんぼりしてど―すんねん。」
c「…あやしてくれる?♡」
s「きっしょ。」
c「おい泣くぞ。」
そんな他愛もない話をチーノと交わしとったらエミさんの泣き声が耳にしなくなっており、俺の胸に顔を埋めとったエミさんに視線を向ければ、泣いとった内に泣き疲れた眠りについてしまったエミさんの姿があった。すーすーと小さな寝起きを立てて今にも寝転んでしまいそうなエミさん。そんなエミさんを両腕に抱え寝室へと連れて行く。そうしてベッドまで辿り着けば両腕に抱えとるエミさんの柔らかい頭を枕に置き、身体も横にする。仰向けで呼吸がしやすいように配慮し、そのまま物音立てず俺は寝室から出ていく。
c「エミさん寝たん?」
s「泣き疲れたんやと思う。」
c「ふ―ん…、なんか…子育てみたいやな…。」
子育て…つまりは育児同様、今日だけ両親の気分になれるってか…。少し面倒と思ってしまうのが人間というもの、寝たら治った―…みたいな話があったらなぁ…。時刻は深夜、俺がパシられとる間にもうチーノとエミさんは晩飯と風呂を済ませとったらしい。残るは俺だけ状態やったんかい…俺はそう思いながらもささっとシャワーで身体と髪の汚れを落として、ぱぱっと晩飯を済ませた。コンビニ弁当様々やな…。
s「はぁ~~…、、あ」
c「どした~?」
s「エミさん…、大丈夫なんかな…。」
俺はそう思い寝室へと足を運びエミさんの安否を確認する。ガチャ、と扉を開ければ寝起き感満載なエミさんが布団を強く握りしめとった。所謂幼児化というやつ、漫画でしか起きひんと思って過ごしとったらこの様…、ほんま人生って何があるか分からんな。俺はそう思いながら寝ぼけとるエミさんを抱え、リビングへと連れて行く。
c「えみさんかわえ~…、癒しすぎる…。」
s「正直戻って欲しないねんな…、w」
e「ぅ―…?」
ソファに座っとるチーノの横に俺も腰掛け、俺の膝の上にエミさんを置けば寝ぼけた顔でこちらを見詰めるエミさんに心打たれそうになる。いや、もう既に打たれとるのかもしれん。こてん、と首を傾げ何が何だかまだ分かっとらん顔付きでこちらを不思議そうに見詰めるエミさん。チーノの言う通り、今のエミさんは俺らの癒しでしかなかった。
c「目ぇ覚めたん―?」
e「…ん、」
c「かわえぇ……、、♡」
チーノの言葉にゆっくりと頷くエミさんにチーノは釘付けやった。エミさんと言えば文明人、普段大人しくしとんのも相まって幼くなっても少し落ち着きのある大人しめな幼児になるとは…、これで俺らの気持ちが抑えられるかどうか…。エミさんは俺から降りたと思えばだっ、とリビング中を走り出しまるでさっきまで天使の様な顔付きで寝ていたとは思えない程の体力で机の周りを走り出す。
c「え”っ…」
s「ぇえ…っ、」
俺達が同様しとる間も構わずドタバタと自由に走り回るエミさんの姿はほんまに幼稚で、そこら辺の子供を見とる様な気分やった。呆気に取られとった俺達は時刻が深夜というのもあり、ドタバタとうるさく足音を響かせるエミさんをチーノは抱えあげる。それと同時にジタバタとチーノの腕の中で暴れるエミさん。
e「いぃやぁぁ!!遊びたぃいっ!」
c「近所迷惑なるて…ほら、良い子はもう寝る時間やぞ。」
e「眠たくなぁい…、」
チーノの言葉にしょぼんとするエミさんについ甘い言葉を放ちそうになるも、ここは心を鬼にして寝室へと二人で連れて行く。…マジで俺達育児しとるみたいやな…、親御さんってこんな感じで子供育てとるん?大変やなぁ…。俺らはエミさんをベッドに寝転がせ、毛布を肩まで掛けてあげる。エミさんの右に俺、左にはチーノという川の字でベッドに横になる俺ら。
c「ほら、一緒にねんねしよな~。」
e「んん…、」
s「お腹トントンしたろか?」
時刻が時刻なので俺らも一緒に 眠ろうと、不服ながらも眠りにつこうとするエミさんの姿は、まるでここまで俺らがほんまに育ててきた我が子の様に思えてきた。何とか俺達の気持ちは抑えられたが、これで目ぇ瞑ってしもたらいつもの姿になってまうのかぁ…。勿体無いなぁ…、俺はそう思えば携帯片手に幼くなったエミさんの姿を一枚写真に収めた。
c「…後でその写真送ってくれん?」
s「…寝てからな」
c「おう。」
そんなやり取りをしとる間に、エミさんはもう眠りについてしまったのか天使の様な顔で小さな寝息を立てていた。いつもの可愛さとは違う特別な可愛さが今日は溢れ出とって、今日だけより一層満足出来た日でもあるし身体的に疲れた日でもあった。忘れ難い日やなぁ…笑、俺はエミさんの寝顔を見届ければ俺らも深い眠りについた。
終わり。
何と言いますか…幼児化…初めて書きましたね…。しかもRなし…めちゃめちゃ親近感凄くて所々可笑しいかもです。
キララ様、リクエストありがとうございました。
では、次の投稿でお会いしましょう。
コメント
337件
ヤバイ、走り回るエミさんでメイちゃんが出てきてしまう…… かわゆき
幼児化したエミさん尊い(*´ω`*)
はい神作品ですねありがとうございますヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘ