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もうね9話目になるけどこんなに指の進む作品内
岩本side
佐久間と阿部と舘さんが闇に落ちていたことを知ってショックを受けたけど助け出すと誓った俺たちは再び日常へ戻る。
…でもメンバーが3人もいなくなってしまってみんなに驚きを与えてしまって申し訳ない。
…俺たちは個人や複数人での活動はしていくもののグループでの活動の休止を決断した。
今日は俺は新曲の振り入れのためにレッスン場に来ていた。すぐには出せなくてもいつか9人揃った時のために準備をしておく。
岩本「ん?康二!」
向井「…照兄…」
レッスン場のドアが開いた音が聞こえて振り返ってみると康二がいた。
どうした?と問いかけてみてもちょっと1人になりとうなくてな…。なんて言いながら中に入って来て俺の近くにちょこんと座った。
康二は明るくてカメラが好きでいつも俺ちたちのことを笑わせてくれる。そして俺と康二は兄弟みたいだと言ってくださることが多いし俺も弟のように思ってる。
…けど今の康二はそんな面影はない。毎日泣いてるんだろうな。目が赤いしクマもすごい。やっぱり佐久間と阿部と舘さんのことを考えてしまうんだ…。
岩本「康二。無理しなくていいから。辛くなったらいつでも俺でもふっかでも誰でもいいから頼れよ。」
俺は康二の隣に座って頭を撫でてやる。
向井「…うん。…ありがとな照兄…」
お礼を言いつつも泣いてる康二。でも少しも元気になってくれたかな。
渡辺「…あれ?照と康二…」
岩本「翔太。」
向井「しょっぴー!」
今度は翔太がやってきた。…なんか落ち着かないらしく誰かいるかなと思ってきたらしい笑
渡辺「え?康二泣いてんの?」
向井「泣いてへんわ!」
渡辺「…いや、めちゃくちゃ目、赤いし…。クマもすげぇし…」
やっぱり気づくよな…
岩本「…翔太。」
渡辺「…ああ、そういう…」
俺が翔太に近ずいて事情を教えてあげると納得してくれた。
渡辺「…康二。気にすんなってのは無理かもしれないけど俺たちがアイツらを信じてやらねーとはじまらねーだろ?」
向井「…しょっぴー…」
渡辺「大丈夫だって!あいつらだって弱くねーんだぞ!今は闇に染ってるかもしれないけど心は残ってんだよ!だって佐久間と阿部ちゃんと涼太だぞ!」
途中からなんかおかしなことを言ってるかもしれないけどそれもまた翔太らしい笑
けど翔太が来てくれたお陰で康二もすっかり笑顔が戻った。…うるさいくらいによく話す笑けどこれが康二だよな。
渡辺「よし!俺も身体をうごかすぞ!照!曲を流してくれ!」
岩本「分かった!」
向井「俺もやる!」
俺たちの激しめのダンス曲を流して3人で踊り続けた。やっぱりダンスは楽しいって感じさせてくれる。…やっぱり早く9人で踊れるようにしないとな。
ドカーーーーん!!!
渡辺「…え?なに!?」
向井「なんや!」
岩本「………………!」
踊っている時に急に大きな爆発音が聞こえてきた。敵の…もしかしたら佐久間たちが襲ってきたのかもしれない…。
岩本「…行ってみよう。」
2人に声をかけて俺たちはレッスン場の扉を開けて外に出た。
渡辺side
倒すと決めたはずだけどやっぱり落ち着かなくて…俺はレッスン場に行ってみた。
そこには照と泣いたであろう康二がくっついて座っていた。
照に教えてもらって康二を慰めて…。康二はいつもの笑顔になってくれたし俺も気持ちを上げたかったしダンスを始めた。
やっぱり9人て照が振りつけてくれた曲を踊っている時間が俺は好きだと実感する。…夢中になって踊っていたら突然聞こえてきた爆発音。…おそらく、いや確実に奴らの仕業だ。佐久間か阿部ちゃんか涼太か…。信じたくないけど俺はこの間涼太に攻撃された。嫌でもそう考えるしかなかった。
照の声に頷いて3人でレッスン場から外に出てみると廊下にはたくさんの人が倒れていた。声をかけても反応は無いし魘されてる。苦しそうだ…。
岩本「…誰だ!」
渡辺・向井「………………!」
倒れてる人たちを見つめていると照が誰かの気配を感じて声を出した。俺と康二も照の見てる方向を見つめる。
向井「…阿部…ちゃん…」
岩本・渡辺「………………。」
そこに居たのは阿部ちゃんだった。
阿部「………………。」
康二に名前を呼ばれても俺と照に見つめられても何も反応せず突っ立っているだけの阿部ちゃん。そんな阿部ちゃんを見て嫌でもこれが現実だということを思い知らされた。
阿部「………………!」
すると阿部ちゃんは右腕を上に上げて指を鳴らした。
魔物「ぐわあああああああああぁぁぁ!」
向井「…魔物!」
渡辺「…嘘でしょ」
阿部ちゃんが指を鳴らすと倒れている人たちのオーラから魔物が出てきて俺たちに襲いかかってきた。
岩本「とにかく倒すぞ!」
照は電気を康二は太陽、そして俺は水で攻撃して魔物を次々と倒していく。
阿部「………………。」
自分が作った魔物が倒されているのに相変わらずにただ立って見守る阿部ちゃん。…いや、その表情からは阿部ちゃんが俺たちを見てくれているのか分からない。
魔物を全部倒し終わって阿部ちゃんを見てみるといつの間にか姿は消えていた。
向井「…どこ行ったんや…」
奴らの世界に帰ったんだ。けど問題は…
岩本「…油断出来ないな。」
渡辺「…ああ。」
奴らは俺たち以外にも狙い始めていた。闇を集めるために。…阿部ちゃんたちを使って…。
渡辺「…くっそ。…ふざけやがって…」
仲間を悪事に利用し始めた奴らに俺は怒りが込み上げてきた。