鼓動が静かに響き、秒針を刻む。
雨の音、街の音、心の音が重なる。
重い瞳を開けた先に、君の笑顔が在るだけで、居場所を感じる。
此処に居ていいのだと。
渡辺¦ん?何?そんなに見られると照れるんだけどw
このほんのちょっとした優しさが声から伝わって、心に触れる。
宮舘¦翔太、俺のこと好き?
渡辺¦当たり前
何気ない会話で、俺は価値を見つける。
自意識過剰に、だけど純粋に。
渡辺¦大丈夫?泣きそうな顔してるけど、、
俺の瞳に映る翔太は、光そのもの。
翔太の瞳には、純粋の星が宿って見えた。
心做しか、いつもより眩しい。
宮舘¦俺…少しだけ弱音を吐いてもいいかな……ッ?
渡辺¦いいに決まってんだろ
そっと肩を寄せあって、何も話さない無言の時間に温もりがあるのは、翔太のおかげ。
宮舘¦いつもありがとね
渡辺¦目をつぶって、数字を数えてみて?
宮舘¦1…2…3…
渡辺¦〜〜♪
俺の声がメトロノームになって、翔太の歌声と重なる。
自然と心が楽になる。
渡辺¦……どう?
宮舘¦いい感じ。ありがとう
渡辺¦俺ね、おにぎり食べたい
宮舘¦子持ち昆布?
渡辺¦うん
宮舘¦一緒に作ろう?
渡辺¦じゃ、手を洗わないとな〜
俺よりも先を行く君の背中は、やっぱりかっこいい。
渡辺¦……っ!//急に抱きついて来ないでくれる?心臓が、、
宮舘¦……グスッ、
渡辺¦涼太、大丈夫。此処に居るよ。此処に居ていいから
そうやって、君はまた優しく俺の名前を呼んで寄り添ってくれるから、俺は明日を生きることができる。
宮舘¦よし、おにぎり作ろっか!
渡辺¦やった!
笑顔の連鎖はひとりじゃできない。
ひとりじゃないって最強だ。
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