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#吸血鬼パロ
hotaru🌙
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【起動しました】
頭の中に直接響き渡るような奇妙な電子音で宮舘涼太は目を覚ました。
❤️「……ん?」
上半身を起こし怪訝に眉を顰めて辺りを見回すが誰もいない。
つい先程まで楽屋にいたはずだった。
しかし今彼がいるのは見慣れない、とても豪華な部屋だ。
身体を包み込むふかふかのベッド。
足元に広がるゴージャスな絨毯。
サイドテーブルには薔薇が飾られた花瓶。
他にも上質な机や椅子、立派な本棚が並んでいる。
❤️「夢、だよな……?」
初めて見る景色のはずなのに奇妙な既視感があった。
ベッドから立ち上がり部屋の隅に置かれた大きな姿鏡の前に立つ。
映し出されたのは、いつもより若々しく白を基調とした見慣れない制服を纏った自分の姿だった。
その時、再び頭の中に声が響く。
【ようこそ、Snow学園へ】
【あなたの名前を記入して下さい】
❤️「(Snow学園……?)」
宮舘はその言葉に聞き覚えがあった。
それは以前ファンから大好評だった企画の延長線上で作られたSnow Manの恋愛シミュレーションゲームの学園の名前だった。
制作陣がかなり力を入れた作品でボリュームも凄まじく、分厚い台本を渡されたメンバー達が「収録が大変だった」と言っていた。
いち早く全ルートをクリアした佐久間が「もー!全員攻略するの大変だった!けど楽しかったよん♪」と騒いでいたのを思い出す。
❤️「(俺、あのゲーム結局やってないんだよな……。だからこんな変な夢見てるのか?)」
宮舘はパッケージすら開けていない自分を少しだけ悔やんだ。
他のメンバーは少なからず自分のルートや誰かしらのルートをプレイしたと言っていたが、彼は完全に未プレイだった。
黙っている宮舘にシステム音は急かすように同じ音声を繰り返した。
とりあえず促されるままに名前の欄に向かって声を出す。
❤️「……宮舘涼太」
すると、空間に淡い光の文字が浮かび上がった。
【名前:宮舘涼太】
【こちらでよろしいですか?】
❤️「はい」
呟いた瞬間、脳内を激しい警告音が襲う。
けたたましい音に思わず耳を塞いだが頭の中で直接鳴り響いているため全く効果がない。
顔を顰めて耐えていると漸く音が鳴り止み新たな文字が次々と浮かび上がる。
宮舘は目を凝らしてそれを読んだ。
【攻略対象:宮舘涼太と名前が一致】
【宮舘涼太を攻略対象から除外しました】
【条件付き攻略対象:目黒 蓮を攻略可能にしました】
❤️「(目黒が隠しキャラ……?)」
宮舘は覚えてないようだが、例の企画で1位を獲得したご褒美?として目黒がそういう仕様になったのだ。
全員を攻略しなければルートが出現せず、一度でも選択肢を間違えれば即ゲームオーバーという鬼畜難易度。
しかし、ゲーム未プレイの宮舘にその詳細な恐ろしさなど知る由もない。
【攻略対象を選択して下さい】
目の前に自分を除いたメンバーたちの顔写真がホログラムのように浮かび上がる。
宮舘は暫くそれを見つめ、ふっと小さく息を漏らした。
❤️「(まあ、夢なんだし……いいよね)」
❤️「……目黒 蓮」
宮舘が選んだのは密かに想いを寄せているメンバーの名前だった。
せめて夢の中くらいは両想いになりたいという、彼なりの可愛らしい願い。
【攻略対象を目黒 蓮に設定しました】
【宮舘涼太を攻略対象から除外したため、新たに役職を設定します】
【攻略対象から悪役令嬢に変更】
【これより見た目と服装が変更となります】
❤️「へ?」
間抜けな声が出た次の瞬間、宮舘の身体は眩い光に包まれた。
光が収まり、恐る恐る目の前の鏡を覗き込むと、あまりの変化に言葉を失う。
腰まで伸びた艶やかな黒髪。
制服の胸元には薔薇のブローチ。
制服はズボンではなくチェックのスコート。
脚はニーハイソックスで少しヒールの高いブーツ。
鏡の隣には高級そうな化粧道具が一通り取り揃えられている。
宮舘は自分を客観的に見れば『綺麗な女性』の分類に入るビジュアルだと思った。
❤️「…………ん?」
しかし宮舘は強烈な違和感を覚えた。
自分の胸や腰、足元をペタペタと触ってみる。
❤️「……身体は、そのままなんかーい!!」
格好は完璧に美しい女性なのに、骨格や身体の構造は紛れもない男性のまま。
あまりの理不尽さに普段は冷静な彼もツッコまずにはいられない。
❤️「おい!なんだよこれ!説明しろ!」
【最後に指令を伝えます】
❤️「無視すんな!」
【指令:ヒロインより先に対象を攻略せよ】
【それでは、ゲームスタート】
❤️「ちょっと、待っ……!」
宮舘の抗議の声は虚しく部屋に響きながらも視界は急激に暗転した。
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❤️「…………で?……なにすんの、これ」
気が付いた時には学園にある中庭の木陰のベンチに座っていた。
ゲームを一切しない宮舘に乙女ゲームのセオリーや【悪役令嬢】の立ち回りなど分かるはずもない。
❤️「よくわからないけど……とりあえず、目黒を探せばいいよな?」
ふぅ、と小さくため息をつきながら宮舘は立ち上がった。
辺りを見回しながら目黒がいそうな場所を目指して歩き出す。
こうして宮舘涼太の【悪役令嬢(男)】としての奇妙な学園生活が幕を開けたのだった。
新連載スタートです!
❤️については某CMの見た目で制服を着てると思って下さい。
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コメント
6件
新しいお話楽しみです(*´艸`*) 女装でもチェックのスコートにニーハイ+ヒールブーツって可愛すぎ😍💕 🖤をどうやって攻略していくのか楽しみです!!
新連載はじまったぞぉ‼️ 「あの企画」を私は知らないのですが、楽しみです✨
