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恐ろしい程の静けさの中、俊哉の足音だけが周りに響いた



やがて一つのドアに差し掛かり、再び俊哉はカードキーを差し込んだ




シュッとドアが開き、窓のない部屋の灯りを付ける、あたり一面いきなり明るくなった




コンクリートに打ち建てられた部屋の隅には、両手両足を縛られ、口にはガムテープが貼られている柚彦がぐったりと横たわっていた



こいつを誘拐するときに撃った動物用の麻酔は、以外と早く切れた



凶暴になったこいつに酷く暴れられて、手下どもがずいぶん痛めつけられた、麻酔の予備はもうなかったので、おかげてこいつが大人しくなるまで、しこたま手下達と殴り倒さないといけなかった




酷く痛めつけられた柚彦は、あちこち傷だらけだが、目だけはギラギラと俊哉を睨みつけていた




俊哉はケラケラ笑った




「ああ・・・ため息ものだな、あんなに痛めつけたのに、さすがSBCEを背負う格闘家はちがうな 」




そう言いながら俊哉は笑いながら柚彦の腹を蹴り上げた






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