コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
恐ろしい程の静けさの中、俊哉の足音だけが周りに響いた
やがて一つのドアに差し掛かり、再び俊哉はカードキーを差し込んだ
シュッとドアが開き、窓のない部屋の灯りを付ける、あたり一面いきなり明るくなった
コンクリートに打ち建てられた部屋の隅には、両手両足を縛られ、口にはガムテープが貼られている柚彦がぐったりと横たわっていた
こいつを誘拐するときに撃った動物用の麻酔は、以外と早く切れた
凶暴になったこいつに酷く暴れられて、手下どもがずいぶん痛めつけられた、麻酔の予備はもうなかったので、おかげてこいつが大人しくなるまで、しこたま手下達と殴り倒さないといけなかった
酷く痛めつけられた柚彦は、あちこち傷だらけだが、目だけはギラギラと俊哉を睨みつけていた
俊哉はケラケラ笑った
「ああ・・・ため息ものだな、あんなに痛めつけたのに、さすがSBCEを背負う格闘家はちがうな 」
そう言いながら俊哉は笑いながら柚彦の腹を蹴り上げた