テラーノベル
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山岳地帯・夜明け
朝霧が山を包む。
向かい合う二人。
デウス。
マラン。
互いに一歩も動かない。
しかし周囲の空間は僅かに歪み、鳥は鳴くことをやめ、風すら止まっていた。
マランが口を開く。
「……お前が覇者の使徒、デウス。」
デウスは静かに頷く。
「そうだ。」
「そして、お前のことを知る者でもある。」
語られる真実
マランは眉をひそめる。
「俺を知っている?」
「なぜだ。」
デウスは穏やかな表情のまま答える。
「お前は復讐のために力を手にした。」
「両親を能力者に奪われた。」
「その悲しみは本物だ。」
マランの瞳が揺れる。
「……。」
「だが。」
デウスは一歩だけ前へ進む。
「お前は憎しみに飲まれながらも、その力で世界を滅ぼすことを望んではいない。」
マランは拳を握る。
「俺の何が分かる。」
能研本部
その頃。
惣一は一冊の古文書を読んでいた。
夢幻が駆け込んでくる。
「惣一さん!」
「デウスとマランが接触しました!」
惣一は本を閉じる。
「……始まったか。」
ソウヤが立ち上がる。
「行きましょう!」
しかし惣一は首を横に振る。
「今のお前たちでは近付くことすら危険だ。」
イレイダも静かに頷く。
「第十四階級と第十三階級。」
「私でも割って入れる保証はない。」
ハルシオン
フランも映像を見つめていた。
ベルソルトが不安そうに言う。
「止めなくていいんですか?」
フランは静かに答える。
「戦いじゃない。」
「これは……対話だ。」
山岳地帯
デウスは空を見上げる。
「マラン。」
「お前には選択肢がある。」
「憎しみに生きるか。」
「未来を選ぶか。」
マランは冷たく笑う。
「未来?」
「そんなもの……。」
「両親が殺された日に消えた。」
デウスは目を閉じる。
#鬱展開
Mist-404
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mogyumogyuGemi
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「そうか。」
「ならば、お前はまだ過去に囚われている。」
その言葉に、マランの感情が揺らぐ。
一瞬だけ、壊滅の能力が漏れ出す。
山肌に無数の亀裂が走る。
しかしデウスは微動だにしない。
遠くから見つめる影
山頂から、この様子を見つめる二人。
ゼゥテル。
そして、アメス。
アメスは静かに微笑む。
「止めないのですか?」
ゼゥテルは首を横に振る。
「これは誰にも止められない。」
「マラン自身が答えを出さねば意味がない。」
Az
一方、間宮トオルは衛星映像を見ながら笑っていた。
「素晴らしい。」
「世界最強格同士の能力波形。」
「最高の実験データだ。」
研究員が尋ねる。
「回収しますか?」
間宮は首を振る。
「まだだ。」
「私は……。」
「もっと面白いものを見たい。」
オールドマンだけは黙ったまま窓の外を見ていた。
エピローグ
デウスはマランへ背を向ける。
「今日、お前を裁くつもりはない。」
「だが覚えておけ。」
「いずれ、お前は世界を救うか滅ぼすかを選ぶ日が来る。」
そう言い残し、光とともに姿を消した。
マランは一人残される。
拳を握り締めながら、小さく呟いた。
「……世界を救うだと?」
その瞳には、今までになかった迷いが宿っていた。
そして遠く離れた能研本部では、ソウヤが夜空を見上げながら同じ空を見つめていた。
まだ二人は出会っていない。
だが、その運命の糸は、確実に結ばれ始めていた。
第39話 完
コメント
1件
うわ、第39話めっちゃ重かった…!デウスとマランの対峙、映像が浮かぶような空気感やばかったわ。特に「お前は世界を救うか滅ぼすかを選ぶ日が来る」ってセリフ、めちゃくちゃ刺さった。マランの迷いが一瞬見えたラストも良かったし、フランの「戦いじゃない、対話だ」って見極めが超かっこよかった。それぞれの思惑が絡み合って、ここからどう動くのかマジで気になる!次話も楽しみにしてる🔥