あてんしょん
柑橘系なタイプの糊様のリクエスト
grtn tnさん体調不良(熱中症)
吐いたりキスしたり
それでもいい方はどうぞ
ドタドタと、廊下を駆ける音がする。1人の男がものすごい速さで後ろから迫ってくる。彼は怒りをぶちまけていた。
tn「お前らあああ!、書類はどうしたー!!!」
ut「ぎゃあああああ!!」
sho「ほんまにすまん!!!」
赤いマフラーの男は、彼にしか持てないような巨大な剣を振り回して2人の跡を追っている。眼鏡をかけた男は情けない叫び声を上げながら、ニット帽の男は青ざめた顔で、必死にその剣の切っ先から逃げている。
さらには部屋のドアから頭をのぞかせて、その様子を見る野次馬までいる。
syp「また追っかけられてるw(カメラ回しながら)」
ci「毎度懲りないねぇ〜w」
rbr「はぁ…、いつもちゃんとせえや…」
これがいつもの軍の平和(?)な風景。国がじわじわと暑くなるこの季節でも、軍は相変わらず多忙さに悲鳴をあげていた。
午後からtnは訓練が入っていた。今日は快晴。気温は高く、日差しが容赦なく照りつける。外訓練の人たちは、階級の上下関わらずに日焼け止めを必ず塗ることになっていた。
tn「はぁ〜、あっつ…」
rp「じゃあ、その、訓練お願いします!」
tn「せやな、始めよか。よろしくお願いします〜」
tnは後続育成も仕事のうち。最近はもっぱらrpと剣を交えている。
日射しが容赦なく照りつける中、2時間後に訓練は終了。rpはその後も職場体験が入っており、駆け足で建物へと戻っていった。tnも仕事はあるにはあるのだが、急を要するものは無いので、みんなの様子を見がてらゆっくりと自室へ帰ろうと考えた。
足を動かした瞬間、くらり、と脳みそごと揺らぐような感覚がした。
tn「……、?」
ところがすぐに症状は消えていった。気のせいかと思い、念の為休もうと部屋へとまっすぐに戻っていった。
***
さっきから妙に体が重い。頭が痛くて時々ぐわんと脳が揺れる感覚がする。呼吸も少し荒くなっており、寝転がっても気分は悪いまま。
tn「はあ…、どうしたんやろ…」
ところが最悪な事実が発覚した。ちらりと机を見た瞬間に気づいてしまった。今日中にgrに渡さなければいけない書類がある。
tn「うっそぉ…、でも、なぁ…」
遅れると、迷惑しかないし…。
鉛のように重くなった体を叩き起こし、書類を抱える。頭はさっきよりもずっとゆらゆらとしていて、定まる感覚がしない。
tn「う…、きもちわる…」
grの部屋は近いはずなのに、足がふらついて全然行きつけなかった。やっとの思いで部屋の前にたどり着き、ノックをする。
gr「ん…、入ってどーぞ、」
ガチャリ、と丁寧に扉を開けたつもりが、そのまま体が前へ倒れた。ばさばさ、と書類の落ちる音がする。
tn「あ…、紙がっ」
急いで体を起こすが、支えられたのは一瞬。立ってすぐに、体はまた床に落ちた。
短い間になんども体が上下したせいかひどく気分が悪い。景色もぼーっとしてるし、よくわからない。
gr「tn氏、tn氏、!?」
tn「ぇ、あ、だぇ…」
gr「大丈夫か!?」
体を優しく支えられる。その感覚が気持ちよくて、相手が誰だかもうわからないが、とりあえず体を預ける。
tn「きもちぃ…」
gr「tn氏、意識は!?」
tn「なん、て…?」
相手は俺に何か喋りかけているようだが、全く聞こえない。声を聞こうと、彼の口元へ顔を近づける。
すると、唇同士が触れる感覚がした。
tn「!?」
gr「やっべ、」
tn(あったかい…、もっと、ほしい…)
「ぐぅさん、もっと…、」
gr「え、」
tn「もっと、」
gr「……、言ったのはお前だぞ…」
くちゅっ、ぺろ、ぐちゅぐちゅ、
tn「〜、ッはっぁ、//」
gr「溶けてんなぁ…」
tn「……!、あぇ、待っ、て」
気持ち悪い。
声に出せぬまま、胃から何かがせりあがってきて、床にそれをぶちまけてしまった。
tn「おぇっ、はぁっ、ゔっ、あぁ、ゲホッ、」
gr「おい!?、てか待って、熱ある!!、インカム、早く連絡をっ、」
tn「ごめんッ、ごめんらさい、ごめっゲホッ、ヒュゥ、はぁ、お゙ぇ…ッ」
gr「大丈夫だから、大丈夫」
大丈夫というその声が、ただひたすらに優しくて、彼を抱きしめながら、己の不甲斐なさと、その他諸々の感情によって泣くこと以外、なにもできなかった。
***
ci「なんでもっと早く報告しなかったん…」
gr「いや、つい…」
ci「もぉ、ほんまに!」
gr「ごめんなさい…」
ci「でも、体調不良隠してたtnもtnやからな?」
tn「あはは…(苦笑)」
医務室にはciとgrとtnの3人。あの後、インカムの急を告げる連絡を受けて、すぐにtnを医務室に運び込んだ。診断結果は熱中症。身体中をとにかく冷やしまくって、なんとか症状は落ち着いた。
他の仕事があるということでciは医務室をあとにしていったので、部屋に残ったのは2人だけになった。
gr「…、なんで、体調悪いの隠してたん」
その声は、心配半分、怒り半分、といったところだろうか。tnは滲み出る怒りを感じとり、身震いした。
tn「い、いや〜、ね、これくらいなら大丈夫やろ、って」
gr「大丈夫じゃなかっただろ…」
tn「これから気をつけるから」
gr「ほんと?」
tn「ほんと」
gr「そうかぁ」
しばらく沈黙があった後、grが身を乗り出しtnに体を近づける。手をつなぎ、小さくキスをする。
tn「…んっ//」
gr「これから気をつけろよ、かわいい書記長さん?」
tn「はい…/」
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体調不良要素少なくない?
てかcp要素も薄くない?
でもテスト終わったからhappy!
こんな駄作でよければ、お納めいたします…。
リクエストありがとうございました!
コメント
4件
わぁぁぁぁぁ!こんな神作をありがとうございます! 思わずにやにやしちゃいました 本当にありがとうございます!
はい、優勝☆ やっぱ毒素はギネス余裕で超えんだわ〜ッこの物語も最高なんだわ〜ッ💰️(⌒▽⌒)👍️