ずっと一緒

10年以上も一緒にいると、知らないことはない・・とは言わない。特別な存在になっても、知らないことはある。

阿部ー照、小指の付け根に黒子あるの？

岩本ーある。あれ？お前いなかった？

阿部ーん〜どうだったかな？

岩本ー急にどうした？

阿部ー俺もそこに黒子作ればお揃いでいいかなと。

岩本ー一応聞くけど、どうやって作るつもり？

阿部ー鉛筆の芯を、押し込めばいいんじゃない？

岩本ー阿部、それ刺青と原理が一緒だ。

阿部ーちぇっ！

岩本ー知らないことあった方が、面白いじゃないか。

阿部ーふふふ。

互いに、相手の、何もかも知ってないと嫌というタイプではない。

知ったとき、面白いと思う2人だ。

阿部ー照〜、金曜日の朝の番組やるようになって、昼から眠い。

仮眠取って、次の仕事に向かうんだけど、遅れそうになる。

岩本ーいや、だめだから。

阿部ーいい方法ない？

岩本ーお前、知ってて言ってるな？

阿部ーふふふ。

岩本ー昼から仕事だって、分かってるんだろ？

それから、金曜日の朝の番組が終わったら、阿部は岩本の家に行く。

寝たり寝なかったり。

眠いと言ったのだから寝ればいいのに、岩本を誘うのだからタチが悪い。

大人しく寝る日もある。岩本の服を着てベッドで丸くなって寝る。

阿部ー照〜。

岩本ー今日は眠くないのか？

阿部ーん、ちょっと眠いけど。

岩本ーなら、寝ろ。

阿部ーふふふ、いや。

岩本ー朝から何考えてんだ。

阿部ーまたまたぁ、照も誘ったら、断らないくせに。

岩本ーで？今日は眠くないんだな？

阿部ー眠いけど、２週間続けて寝ちゃったから、照が欲しい。

岩本ーたった２週間。

阿部ーあっ、会わなかったのに、何ともないの？俺に飽きた？

岩本ー何でそうなる。午後から大丈夫か気になるだけだ。

阿部ー照を補給すれば大丈夫だってば。

岩本ー俺はガソリンか？

阿部ー照〜。

岩本ーはいはい。

阿部ーあっ、何その返事。

岩本ー新しい3人には、いいお兄さんしてるくせに、やっぱり甘えん坊の末っ子だなぁと。

阿部ー照もたいして変わんないじゃん。

岩本の首に腕を回してくる。

阿部をベッドに縫い付ける。岩本は首筋から鎖骨まで舐め、阿部の服を脱がしていく。阿部も岩本の服を脱がして身体を撫でる。

ちょっと太ったと言ったが見事な筋肉。

阿部ーふふふ、照の身体好き。

岩本ー身体？

阿部ーこの、筋肉がいい。

岩本ーちょっと太ったけどな。

阿部ー大丈夫、好きだから。

岩本ー身体が？俺が？

阿部ーこの身体の照が。

岩本ーありがたいね。

阿部ーんっんっ〜。

阿部ー照、我慢できない。

岩本ーまだ昼前だけど。

阿部ー欲しいのは欲しいの！

岩本ーいくぞ。

阿部ーはぁはぁ・・んっ・・いい・・気持ちいい・・。

阿部ーもっと・・激しくして・・。

岩本ー昼から大丈夫か？

阿部ー平気。

岩本ーじゃあ。

阿部ーんっんっ〜んっ・・はぁはぁ・・いい・・いい・・もっと・・。

阿部ー突いて・・奥・・痺れる・・いい・・たまんない・・いい・・。

阿部ー照・・もっと・・きて・・。

阿部ーあぁ・・照・・どうしよう・・欲しい・・もっと・・。

阿部ーあっ・・きた・・いい・・いい・・イク・・イク・・照！

岩本ー亮平！

阿部ー久しぶりに呼んだ。

岩本ーん？

阿部ー亮平って。

岩本ーふふふ、たまにはな。

阿部ーちょっと寝る。

岩本ーいつもの時間でいいか？

阿部ーん、お願い。

岩本ーもう寝てる。そんなに眠いなら、寝ればいいのに。

岩本はシーツを掛け、寝室から出る。昼ご飯を食べてから出るのだ。

スッキリした顔で起きてくる恋人を想いながら、食事を作る。