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シャンプーみたいないい匂いが漂ってきて目を覚ました菊田.ベッド脇で着替えている🌸を確認する.
「おはよう….」
「おはよう,よく眠れた??」
「ああ.」
「今お風呂出たところだけど,菊田君も良かったら.」
「いいのか??」
「良いよ.その間に朝ごはん買ってくる,コンビニすぐそこだから.お風呂場はあそこ,タオルは洗濯機の上に置いてあるからそれ使って.」
「分かった.気をつけて行ってらっしゃい.」
とハグをすると🌸は恥ずかしそうにうつ向いて“行ってきます”と小さく言って部屋を出た.
「(🌸があんな風によがるなんて….)」
湯船に浸かりながら,昨夜の出来事を鮮明に思い出す菊田.違う違うと反応しそうなモノに必死に言い聞かせるところに🌸が丁度帰ってきた.お風呂から上がるとテーブルにサンドイッチやらおにぎりが並べられていて.
「パン派とか分からなかったから,とりあえず色々買ってきた.」
と🌸は菊田の分のコーヒーを渡す.
「何から何まで悪いな.」
「いいのいいの.誰かと食べる朝ごはん,久しぶりだから.」
食べ終わって片付いた頃には時刻は正午になろうとしている.
「そろそろ帰るわ.」
「うん.ごめんね,昨日は引き留めちゃって.」
「こっちこそ色々世話になって申し訳ない.」
お互い昨日のことを思い出したようで,照れて視線を外す.
「じゃあまた.」
「また.」
それからは中々都合が合わず会えない日が続いて,ようやく予定が合うと菊田の方から泊まりに来ないかというお誘いが.
「ふーっ!!久しぶりのビールは沁みるわ.」
「そうだなー.」
仕事終わり,🌸が見つけた立呑屋で乾杯した2人.
「まさか俺らが作った動画が1位になるとは.」
「部下の子達,見せ方とか編集が上手なのよ.」
「宇佐美達にあんな才能があったなんて.」
「能ある鷹は爪を隠すって言うじゃない.これで求人倍率上がるといいね.」
といつか応接室で話していた話で盛り上がる.
「この後どうする??」
グラスに口をつけたまま,🌸の動きが止まる.
「もう1軒行く??それとも俺の家で飲みなおす??」
「菊田君の家で飲みなおす….」
と🌸は残りのビールを飲み干す.
「じゃあこの前みたいに甘いもの買って帰ろうか.」
「うん.」
菊田は🌸の手を引いて店を出た.
「お邪魔します….」
「おう.狭い部屋だけどゆっくりしてくれ.」
ソファにおいでと手招きされ🌸は腰かける.その間菊田は買ってきたものの整理やお風呂の用意とせわしない.
「良さそうなワインとウイスキー買ったんだ.風呂入ってから飲むか.」
「うん.」
そして一服してくるとベランダへ.
「(意外と片付いてたな…で,やっぱり)」
“男の部屋”って感じ.今から起きることを期待してしまう自分に嫌気さしてきたところで,譲ってくれた1番風呂を後にした.
「さて飲むかー.」
菊田もお風呂から上がったところで家飲み開始.
「んー,このワイン美味しい.」
「良かった.」
映画を観ながら,ワインボトルが空になった頃.
「ウイスキー飲むか??」
「んー??飲むー.」
「酔ってるな.」
「ちょっと頭がぼーっとするだけよ.」
「水持ってくる.」
あくびをする🌸を横目にキッチンへ.
「ねぇ,ウイスキー味見したいなー.」
「まじか,大丈夫なのか??」
「だいじょうぶ ,1口だけ.」
「ったく,ちょっと待ってな.」
「あとアイスもー.」
「はいよー.」
「かーっ!!喉にくるねぇ!!」
「(すっかり緊張の糸が切れたな.)どうだ,うまいか??」
「おいしー.ウイスキーもアイスも.」
そこにお色気シーンが始まって.
「私,このシリーズただのスパイ映画だと思ってたの.だから元彼と映画館で見た時びっくりして,ちょっと気まずかった.」
「それは気まずいな.」
「菊田君も元カノとこういうの観てた??」
「いや,元カノに合わせて邦画中心だったから.」
「そうなんだ.」
菊田は🌸の太ももに手を置く.
「なに??」
「いやなんて言うか,🌸も元彼とあんな風にシたのかなって.」
「したことない.むしろ下手な言葉攻めが生理的に無理だった.」
「うわーそれはキツイ.」
「そっちこそどうだったのよ.」
「喘ぎ声苦手だったな.」
「まじか.え,私この前めっちゃ声出してた.」
「あれで出してたのか.あんまり喘がないから気持ちよくなかったのかと思ってた.」
「なんか,気持ち良すぎると声逆に出ないのよ….」
「本当に??」
「うん.」
菊田は手を太ももから徐々に上へ滑らす.「くすぐったい.」
と言っている間にブラが外された.
「ベッド行くか.」
🌸は頷いて菊田についていく.
「んっ….」
ついて早々🌸の服を脱がしてキスをする.それはだんだん深くなり,唇を重ねながらゆっくりベッドへ押し倒す.🌸は吐息混じりの喘ぎ声をあげ,胸や秘部を愛撫されて押し寄せる快感に身を委ねる.
「交代しよっか.」
息も絶え絶え🌸は頷いて菊田の上に跨がる.
「ちょっ,🌸!!」
夢中で反り勃ったモノを舐める🌸に堪らず菊田は体を起こす.
「ごめっ,痛かった??」
「違うその,危なかった….」
「もう挿入る??」
「うん.」
バックにすると,🌸は突く度うめき声に似た声をあげる.
「きついか.」
「大丈夫,キツいけど嫌じゃない.いっぱい突いて….」
菊田は🌸の体を起こし激しく突く.さらに🌸の口に指を入れたり振り向かせてキスをしたり.🌸の声はだんだん甘い声に変わっていく.
「(良かった,ちゃんと感じてくれてて.)」
体位を変えようと🌸を仰向けにさせると,🌸の顔は紅潮しきっていて,それを見た菊田の感情は昂ってしまう.
「ずっと好きだったの.菊田君のこと….」
正常位で挿入れようとした手が止まる.
「離れてからも連絡してみようと思ったけど,菊田君モテるから.彼女いたら嫌だなって思って,あの日偶然会うまで連絡できなかった.」
「俺も同じこと思ってた.」
「そうだったんだ.結構遠回りしちゃったね,ここまで来るのに.」
「そうだな.」
「こんなおばさんとこんなことしてて良いの??」
「🌸のことそんな風に思った事ないよ.俺だってこんなオッサンなのに.」
「菊田君,あの頃より今の方がずっと格好いいよ.」
それ以上は語るまいと,口付けを交わしながらゆっくり挿入る.
「ダメ,出ちゃう…!!」
「出してよ.」
「汚しちゃう!!」
「いい.そろそろ買い替えようと思ったところだから.」
と一定のリズムでGスポットを突くと🌸は力ない声をあげ潮溜まりを作っていく.
「イッていいか.」
「良いよ.」
菊田が奥に目一杯押し付けて出すなかで.
「あっ,イク…!!」
🌸もそれを受けとめるように腰を振って絶頂をむかえた.
「大丈夫か.」
「ぁ,うん大丈夫….」
呼吸も服も整えたら早速シーツ交換.
「先寝てな. 」
「うん,ありがと.」
すでに目蓋が閉じそうな🌸の髪をなで,菊田は一服がてら残りの片付けをするのだった.