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「魔王と秘密」
勇者「秘密…そうですよね。僕達は敵同士、ですもんね…」
魔王「そ、そんなに落ち込むな!従者にさえ認められれば…あと、お前の両親だな。」
勇者「認められるまで、頑張ります。僕は、貴方と結婚したい!」
魔王「け、結婚っ!?ま、まだ早い///」
魔王は顔を赤らめ、モジモジしている。
勇者「貴方と結婚前提にお付き合いさせて下さい!」
魔王「っ…!ま、まぁいいが、認められるかわからんぞ?」
魔王は突然のプロポーズに驚きつつも、嬉しそうに微笑んだ。小柄な為、自然と上目遣いになる魔王の顔を眺める。その目はキラキラしており、ルビーの様な深い紅の瞳に思わず吸い込まれてしまいそうだ…。
魔王「あ、あんまり見るな!照れるじゃないか…///」
照れて赤くなる、その姿に、思わず抱きついてしまった。
魔王「あ、うぅ…///」
恥ずかしそうに顔を俯いて赤くなっている。その時、そっと背中に温もりを感じた。小さな指の温かな感触から、彼女の優しさが滲み出ている…。
その優しさを壊さぬ様、優しく、彼女を包み込む。あまりの近さで、鼓動が聞こえてしまいそうだ。ドクッドクッと早鐘を打つ音が聞こえてきた。ふたつの重なり合う鼓動に耳を傾けながら、静かに抱き合っていた…。
しばらく抱き合っていると、ふと視線を感じた。視線の先を見ると、そこにはひとりの少女が居た。