海岸では、ジョセフとポテトがワンダー国際警察の船に乗り込むところだった
「ジョセフ」と呼ぶこえが聞こえた
ジョセフは振り向くと、そこには、マイキーがパルをおんぶして歩いてきた。
「マイキー、無事だったか?」ジョセフは安堵の表情を浮かべて尋ねた。
「ああ、大丈夫さ。それより、この島を守ってくれて、
本当にありがとう。心から感謝してるよ」とマイキーは微笑んだ。
ジョセフ「マイキーのお宝のおかげで助かったよ、あれがなければ死んでいたかもしれない」
マイキーは嬉しそうに「そうか、役に立ったのか、俺のは特別なお宝だからな」
ジョセフ(ワニに食べられたけどね..)
パルはマイキーの背中から顔を出し、「やったな、ジョセフ……お前は最高の英雄だ」と言って、
ジョセフとグータッチを交わした。ジョセフ、マイキー、そしてパルは新たな友情の絆が強く刻まれていた。
こうして、鬼ヶ島は元の自然な姿へと戻り、鬼たちも平和に暮らし始めた。
鬼ヶ島には緑豊かな森が再び広がり、鳥たちのさえずりが戻ってきた。
いつものキャットタウンの警察署。
「先輩、マイキーから何か届きましたよ」とポテトが嬉しそうに言った。
「なに?」ジョセフは机の上に置かれた箱を見つめた。
「ま、まさか……マイキーの〇玉漬けとかじゃないだろうな」とジョセフは不安な顔をした。
「これはきっとお宝ですよ、感謝の印に鬼の宝を送ってくれたんですよ」とポテトは興奮気味に言った。
「そのお宝が怖いんだって」とジョセフは焦る。
ポテトは興奮を抑えきれず、箱を手に取ってじっくりと観察した。
箱は古風なデザインで、細かい模様が彫られており、重厚感があった。
ポテトはその模様を見つめて、「これは絶対に貴重なものですよ」と確信した様子だった。
「開けてみますよ!」とポテトは言い、慎重に箱のふたに手をかけた。
ジョセフは少し離れた位置で、その様子を見守っていた。
ふたがゆっくりと持ち上がり、内部からかすかな香りが漂ってきた。
その香りは異国情緒に満ちていて、何か特別なものを感じさせた。
「中は何だろう?」とジョセフは不安と好奇心が入り混じった表情で言った。
ふたが完全に取り外され、ポテトが壺の中を覗き込むと、彼の目は大きく見開かれた。
「うわっ、これは……」ポテトは驚きの声を上げた。
ジョセフも壺の中を覗き込むと、そこにはワニの頭部が鎮座していた。
ワニの鋭い牙が露わになっており、その姿は威圧感に満ちていた。
「ぎゃああああ!」2匹は同時に叫んだ。
実は、鬼ヶ島ではワニ酒が有名で、それはお祝いや神に捧げる
貢物として親しまれている贈り物だった。しかし、彼らにはその知識はなかった。
夕暮れ時、キャットタウンの街並みはオレンジ色に染まり、穏やかな時間が流れていた。
2匹は今日もキャットタウンの平和を守り続けるのであった。