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「・・・ん・・・?」

すまない先生はゆっくり目を開く。そこは、白い部屋だった。

近くには、チェストと剣が置かれていた。周りを見渡すも、青年の姿見えなかった。

(居なくなったのか・・・お礼、言いたかったんだけどな・・・・・・いやいやいやいや!何言ってんだ僕!!あいつは生徒たちを誘拐して洗脳したんだぞ!?)

すまない先生は慌てて思考を振りほどく。

まだ体はダルいが、すまない先生はチェストを開け、剣と不死のトーテムと金リンゴを取り、ドアを開けた。

✵✵✵✵✵

そして、今回の相手は・・・

「・・・マネーくん・・・か」

マネーは正直、クラスで一番弱い。だが、“覚醒”すれば、マネーは1番強くなる。

・・・1分が限界だが。

(つまり・・・1分間逃げまくればいいんだ・・・でも・・・この体で走れるかな・・・)

まだ痛む腹に、くらくらする頭。すまない先生は慌てて思考を切り替え、目の前のマネーと対峙する。

✵✵✵✵✵

マネーが覚醒し、激しい攻撃が降り注がれる。すまない先生はそれを紙一重で避けていた。そして、避けつつ、マネーのイヤリングに着いている紫色の宝石目掛け、矢を放つ。だが、的が小さい上に、マネー自体動くので、上手く当てられない。

「ぐっ・・・やっぱ上手くいかないか・・・!」

すまない先生は諦めず矢を放つ。だが、突然足に力が入らなくなり、地面に転がる。

「しまっ・・・!」

その隙を狙って、マネーは攻撃を放つ。

激しい砂埃が舞う。

マネーは冷たい瞳で砂埃を見届けていた。すると、

「!」

突然後ろから矢が飛んできた。マネーは咄嗟に首を避ける。だが、頬を掠め、頬に傷が。

「・・・ふふ、外れちゃったかぁ・・・」

すまない先生は弓を向けていた。だが、“腕がぶら下がっている”

血がボタボタ滴り落ちる。

ならどうやって矢を放ったか?

片手で弓を固定して、歯で弦を引いて矢を放つ。

なんとも無茶な方法で矢を放った。

だが、矢は当たらなかった。

絶対絶命なのに、すまない先生は笑う。

「・・・なーんてね?」

すると、マネーの動きが止まる。それを狙い、すまない先生はまた矢を放った。

矢は見事にマネーのイヤリングに的中。紫色の宝石を砕いた。

そして、落ちてくるマネーを、すまない先生は滑り込みで受け止めた。

「・・・ゔっ・・・」

すまない先生は痛みに呻く。片腕からは血が止まらない。どうやら、神経まで傷ついているのか、腕が動かない。

「・・・不死のトーテムもこれくらいじゃ発動しない・・・か・・・仕方ない。・・・マネーくんが気絶してて良かった」

と、すまない先生はもう片方の腕でマネーを撫でる。優しげに微笑みを浮かべる。

そして、片手で剣を握りしめ、

“自分の片腕を深く貫いた”

「いっ・・・」

痛みに苦痛を歪める。そして、剣を引き抜き、再度貫く、

それを何度も何度も繰り返した。

✵✵✵✵✵

「・・・あー・・・上手く・・・いった・・・みたい・・・?」

すまない先生は痛みに顔を歪めてながら、腕を見る。

すまない先生の“片腕が動いた”

不死のトーテムは少しの傷では作動しない。大怪我で無いと、機能しない。という難点がある。

だから、不死のトーテムが発どうするまで、自分の腕を傷つけていた。

すまない先生がなんとかマネーの倒れている所に、すると、近くにはテレポートの陣が。

そして、マネーはテレポートの陣に吸い込まれて行った。

「・・・あと・・・2人・・・2人・・・助ければ・・・」

そのまますまない先生は泥のように眠った。

✵✵✵✵✵

「・・・流石“オリジナル”だな」

そう画面を見ている青年が。すると、後ろから白衣の男がやってきた。

「何遊んでいるんだ!さっさと終わらせてしまえばいいものの!!生徒たちも取り返されてしまってるではないか!!ったく!!お前が存在しているのは、俺のおかげなんだぞ!!」

そう白衣の男は青年に向かって怒号を飛ばした。そして、機嫌悪そうに部屋を出ていく。

「・・・あと少し、あと少しなんだ・・・あと少しで・・・」

そうこぼす青年の指先が少し“ひび割れていた”

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