TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

『キョウ?お前ほんとに大丈夫か?』


1人の少年…昌也が私の顔を覗き込む。


『うん』


『なら行こう』


そうして、私たちはあの裏道を通って、山の中のひらけた場所に座った。


『これからどうする?』


『鬼になっちゃったこと?』


『そう』


『それで、』


その瞬間、昌也は慌てて、私に覆いかぶさった。


『鬼だ……!』


『キョウは後ろに下がってろ。危険だ』


『う、うん』


後ずさって、両手を爪が食い込むほど強く握りしめる。


『ぐっ』


昌也は、苦戦しつつも、隙なく鬼を攻めていく。

日輪刀と鬼が持っている槍の様なものが激しくぶつかり、金属の音が静かな山に響き渡る。

その時だった、昌也の左胸に鬼の槍の先が向かったのだ。


『うわああああ!』


もう無我夢中で昌也に飛びつき、なんとか槍を避ける。


『キョウ。危ないから下がれって言っただろ!早く逃げろ!』


だが、鬼の槍はまたすぐに襲いかかってくる。


『いやだ!』


私は昌也の刀を勝手に奪い、鬼に斬りかかった。





「キョウ。無惨ハマダ生キテイル。早ク向カエ」


峰の言葉で我にかえる。

今は鬼の根城の中だ。

ぼーっとしていてはだめ。


「そうだね」


右足をチラリと見る。

振り下ろされる槍を蹴った時だろうか。

草履が赤く染まっている。

確認してみたら、足の甲に一直線に傷が入っていた。

その周りは、赤黒くただれている。

槍に触れてしまったせいか……


「こんなことあるんだ……」


でも、足のひらじゃないから、まだ良いか。

足にガッチガチで包帯を巻き、髪を止め直すと、私は立ち上がった。


「行こうか。峰」


そうしてまた、終わりのない城の中心へと駆け出した。

この作品はいかがでしたか?

5

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚