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M!LK情報局
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吉田side
「今回のゲストは、今大注目のグループ、M!LKのみなさんです。」
M!LK「よろしくお願いします!」
はぁ…。疲れた。
誰もいない楽屋で、大きなため息をつく。
ありがたいことに、俺がプロデュースした新曲が、ここ最近大バズりしている。
それもあって、最近は休む暇もないくらいM!LKでの仕事が増えていた。
次の仕事までの隙間時間、俺はゆっくり体を休めることにした。
プルルルル…。
突然の電話の音で、俺の意識は瞬く間にスマホの画面へと移る。
マネージャーからだ。
また、新しい仕事の話だろう。
そう思い、電話に出る。
💛「もしもし。吉田です。」
マ「…あぁ。吉田くん。よかった、出てくれて。」
何だか不安そうな声に、こちらも少し不安になる。
💛「あの。どうしましたか?」
マ「実は…。先日リリースした新曲なんですけど、とあるバンドグループからお話があって…。」
マ「…その…新曲のコード進行が、そのバンドグループの曲と似ていたらしく…」
「このままだと訴えると言われてしまって」
💛「….え? 」
疲れ切っていた頭をフル回転させるも、突然の報告に頭が追いつかない。
普通、コード進行が似てしまっただけで訴えられることはほぼない。数ある楽曲の中で、多少似てしまうことは仕方ないからだ。
💛「あの、訴えるって言ってますけど、コードが似ただけで訴えるのってできないんじゃないですか?」
マ「…..それが、お相手のプロデューサーの方が、結構なお偉いさんで、何を言っても向こうの言っていることが絶対みたいな感じで…。」
いやいやいくら偉いからって…。
そんなんこっちが圧倒的に不利すぎる。
それに俺はコードを寄せにいった訳でもないのに…。
💛「……もちろん謝りにいった方がいいですよね。メンバーにも伝えて…」
マ「あの、そこなんですけど。お相手の方が、吉田さんだけを連れてきてほしいと連絡があって、なのでこの話も吉田さんにしかしてないんです。」
💛「え。俺だけ?」
確かにプロデュースしたのは俺だけど、こういうのって普通グループで行くものなんじゃないの?
まさかなんか目つけられてる…?
💛「どうしてもですか…?」
マ「はい。あと他のメンバーにこの話はしないでほしいとのことで、…。」
全部ダメじゃん。てかなんで言ったらダメなんだ。俺1人で解決しろと?
心の中で嫌味を言っていると、マネージャーさんがまた不安げな声で話してくる。
マ「…..一応言っておくんですが、相手の方、お偉いさんの中でも結構ヤバいと有名な方なんです。今回の謝罪の件、失敗したらグループがどう転ぶかわからない。なので吉田さんには頑張ってほしくて。」
頑張るったって、何を…。謝る以外に何すればいいかわかんないのに。
💛「わかりました。頑張ってみます。」
マ「!!ありがとうございます!じゃあ明日の午後5時までに外の駐車場に来てください。私が車でお送りします。 」
💛「わかりました。」
そう言って俺は電話を切る。
流れで受け入れてしまったが、正直行きたくない。しかも相手やばいんだろ?初めての俺には難易度が高すぎる。
でもきっと、行かないという選択肢は、最初からなかったんだろう。何を言っても全部相手の思うツボだ。
俺はまた大きなため息をついて、楽屋を後にした。
コメント
1件
おお…これはまた、重い空気のエピソードでしたね。電話一本でどんどん追い詰められていく吉田さんの心情が、だんだん細くなっていくのが手に取るように伝わってきました。休む暇もないほど忙しい中でのこの知らせ…しかも「俺だけ?」という無力感。音楽業界の立場の差みたいなものも感じられて、読んでいて息がつまりました。もりりんさんの描く不安の積み上げ方がとてもリアルで、次の展開が気になります…!