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…無理、現実逃避したい

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…無理、現実逃避したい

5 - ヴォイズ)脳無の癖に脳あるやんけ

2025年03月06日

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【3日?4日目?の午後の授業3番視点】


「今日のヒーロー基礎学だが…俺とマイクとオールマイト、そしてもう1人の4人体制で見ることになった」

「Hey!よろしくな、リスナー達!」

「ハーイ!何するんですか!?」

「災害水難なんでもござれ人命救助!」

「レスキュー…今回も大変そうだな」

「ねー!」

「バカおめーこれこそヒーローの本分だぜ!?鳴るぜ!!腕が!!」

「水難なら私の独壇場ケロケロ」

「おいまだ途中」

「「「……………」」」

「今回コスチュームの着用は各自の判断で構わない。中には活動を限定するコスチュームもあるだろうからな。訓練場は少し離れた場所にあるからバスに乗っていく。以上、準備開始」







「その名も、USJ!!」



クラスの全員が、いやUSJかよっ!とツッコミを入れていたが、…USJ?

ヒーローの13号が、お小言と称したお話を始めた。

個性の中には人を簡単に殺せてしまう物もある。その個性を知ったうえで、どう個性を救助に活用するかを学んでほしい。ということ。

俺の個性…というか能力は殺傷力が高い。なんなら人を殺す為に作られたやり方。けれども能力は二の次、能力をイジくれる…まぁ翔先生みたいなのが相手だとどんな能力も話にならない。翔先生曰く、

クリエイティブは視界の中見ている物や生き物を変更できる。これは能力や個性まで適応される。

デメリットは目を閉じたり、視野から外れた場合のみ解除される。翔先生は特訓して目を閉じる以外は解除されないようになったからこれまた厄介

だからこそ、体術などをメインにしないと通用しない。最前線の奴は特に。



これは…殺気。俺は瞬時に戦闘態勢になって噴水のある方向に身体を向ける。

そんな俺を見たみんなは俺の睨む方向を見て、なんだなんだと騒ぐ。

翔先生とヴォイズも気がついてるようで、噴水のある方向に振り向いた。そこには、黒いモヤ。これは…クラウディか


「かたまりになって動くな!」


翔先生がそう叫ぶ。


「なにあれ。」

「また入試の時みてぇなもう始まってんぞパターン?」


状況を掴めていない皆は、ザワザワと目の前に現れた黒モヤに釘付け。

教師以外に唯一この状況を理解した俺は、靴を脱げるように少し調整する


「ッ動くな!!あれは、ヴィランだ!!」

「ヴィラン!?なんで雄英に!?」



翔先生の言葉に動揺が走る。まだ皆状況が分かってない。そりゃいきなりヴィランなんて言われてもってなるか。


「イレイザーヘッド、プレゼントマイクに13号…先日頂いた教師側のカリキュラムには、オールマイトが参加していたはずですが…」

「やはり、先日のはクソ共の仕業か。」


先日、この前のマスコミ騒ぎのことか…その対応に追われてて先生達可哀想に


「あーあ、せっかくこんなに大群引き連れてきたのに平和の象徴はいないのかよ……まぁいいや。子供を殺せば来るかな。」



その言葉の異様さを感じ取ったのか、皆の顔に緊張が走った。


「ッ先生!侵入者用のセンサーは!?」

「もちろんありますが…!」

「現れたのはここだけか、学校全体か、何にせよセンサーが反応してねえなら向こうにもそういう“個性”がいるってことだ…」

「これは何かの目的があって、用意周到に計画された奇襲だ!13号、生徒たちを避難させろ!学校に連絡を回せ!電気系の個性が妨害している可能性がある。上鳴、お前も個性で連絡試せ!」

「ッス!」

「先生達は!?戦うんですか!?」

「あの数じゃ、いくら個性を消すのとヴォイズって言っても!」


みんなが一斉に話し出す。その辺は流石。全員今の状況をしっかり分析している。


「一芸だけじゃヒーローは務まらん。」

「Hey!13号、任せた!」

『Yeeeeeeeeeeah!』


そう言うと、翔先生達は敵陣に一人突っ込んでいった。多対二をものともしない立ち回りに、デクが感心している。それを横目に、俺はどう行動しようか必死に脳を回す。


「早く避難を!」


そう叫んだ、13号の言葉を遮るように黒霧が立ち塞がる。


「させませんよ。初めまして、我々は敵連合。僭越ながらこの度、ヒーローの巣窟、雄英高校に入らせていただきましたのは、平和の象徴オールマイトに息絶えていただきたいと思ってのことでして。本来ならば、ここにオールマイトがいるはずなのですが…なにか変更があったのでしょうか。…まぁ、それとは関係なく、私の役目はこれ。」


ゆらりとモヤが広がるとした瞬間、爆豪勝己と確か…切島鋭児郎が飛び出して襲い掛かる。


「どきなさい、二人とも!!」



13号の声が響く。


「危ない危ない。そう、生徒とは言えど優秀な金の卵。」


モヤが広がって、吸い込まれる勢いに耐えられず、一人、また一人とモヤに飲み込まれていく。俺は大人しく飲み込まれた。


モヤが晴れた視界に映ったのは、有象無象のヴィラン。そして、奴等に二人で立ち向かっている先生達の姿だった。

どうやら、クラウディが言った言葉通り生徒は散らされたのか。黒の使者でカラスを服従させて視覚を共有したところ、それぞれが苦手なエリアに飛ばされていて、 此処に飛ばされたのは俺だけか。


「相澤消太!山田ひざし!」

「常闇か!」

「んでこんな所に居んねん!」

「(クラウディのワープでここまで)飛んだ。(早めにヴィランは)倒す(方がいい)」


そう言いながら靴を脱いでから鷹のような爪で蹴った。靴よりも人体の足よりも硬いし痛いから結構蹴りを食らったら苦しそうにヴィランがもがいてる…


「そこは同感や」

『(能力発動”言霊”)気絶しろ(雑魚のヴィランにしか聞こえないような音波で言霊を使った)』


突然ヴィランが気絶し始めた。

ヴォイズの言霊は言ったことが現実になる。けれども、自身が経験した事のみで、音波などを調整や声を変えたりなどを、言霊でできる


「あ”ーもうクソクソクソが!!!来い、“脳無”!!」


リーダーの男がそう叫んだ。

すると、モヤから脳が剥き出しになった人間とは思えない化け物が出てきた。


「?”脳無”の(癖になんで)脳有??」

「あ、ほんまやん」

「今戦闘中!何言ってんだお前ら!常闇(3番)は言葉が圧倒的に足りてないし、見ろリーダーの男!!もう何が何だか分かってねぇぞ!?」

「まぁまぁ、落ち着いや」

(うわ、キレ症?)

「の、脳無!アイツらを殺せ!!」


リーダーの男が困惑気味に“脳無”と呼ばれる化け物に命令した。

脳無はなんか人間ていえばすごい速度でこっちに来る。


「先生、俺(がやってもいい?というか)やる 」

「あぁ。」


翔先生に許可を貰ったから俺は持ち前のジャンプで脳無の前に飛んで足技と爪で脳無を四肢を切り刻んだ。その瞬間、翔先生はクリエイティブで切り刻んだ肉片を灰にして、ヴォイズが言霊で脳無を強制停止させた

脳無はもう動かない。

だが、リーダーの男は脳無がやられた事が信じられないようだ。


「嘘だろ…?脳無がやられた…?嘘だ嘘だ嘘だ…!脳無は対平和の象徴改人だろ…!!それに“ショック吸収”と“再生”の個性のはずなのに、なんで動かない!?」


ガリガリ、ガリッ


「あーあ、流石に脳無を倒した奴に俺が勝てる訳がない。ゲームオーバーだ。帰るよ、黒霧。」

「いいのですか、死柄木弔。」

「無理ゲーだろこんなの。さっさと帰るぞ。作戦の練り直しだ。」


そうしてクラウディと、リーダーの男…死柄木弔は動かない脳無を残して帰った。 エントランスの方のドアが勢いよく開き、見覚えのある眼鏡と金髪兎頭が目に入った。


「私がき、あれ??」

(このヒーローおっそいね)

「(ツクヨミ先輩…たまにはいいこと言う )」

(先輩の扱いが酷い!)

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