あれから、阿部ちゃんと、深澤くんを送り、家に帰ってきた。
照「……○○?」
○○「………」
照「とりあえずお風呂入っておいで?寒かったでしょ?」
私はそのままお風呂入ることに。
洗濯もついでに。
上がると、照が入りに行った。
勝手に居なくなったのに、怒るどころか優しくて。なんだか申し訳なさ過ぎて。こんないい人の所にいていいんだろうかって…….気づいたら、ソファーの隅でクッション抱え込んで座ってた。
手を掴みなさいって言われて思わず深澤くんの手を掴んだ。
照の前で、深澤くんと……
浮気とかじゃないけど、そりゃ、この歳になって兄妹とかがこんな距離感なわけないよね。
『ふっかの方がいいんだろうなとは思った』
そう、言わせてしまったのは私。
照「○○?」
お風呂上がりの照が隣にすわり、顔を除き混む。
○○「………」
照は嫌だよね、ほんとは。そりゃ、1番に思って欲しいよね。私もだもん。なのに……
照「○○??」
苦しくて、苦しくて。涙がでてきて。
でも泣いちゃいけない。そう思って、一生懸命泣きやもうとするけど、止まらなくて……
照「…やっぱ、ふっかも連れてきたほうがよかったね…。」
そう言って立ち上がり、スマホを操作する照…。
止めなきゃって思うけど止めれなくて。
ほんと自分が嫌だ。こんな自分が……
照「……○○。大丈夫。大丈夫。ふっかと康二くるって。だから、今日はみんなで一緒に寝よ?ね?ここにお布団持ってくるね。」
○○「…ッ!!」
なんで、そんなに優しくするの。
こんな最低な私に……
嫉妬深いくせに。
前はこっちの話も聞かず、あんなに怒ったくせに…あんなに……
…っ。
『もう二度としないから…』
って。
ほんとにしないの?
こんなにもすぐ出来るもんなの?
ね、
それすごい我慢させてるんじゃ……
布団を持ってきた照。
反対側のソファーを動かし、布団を敷く照。
○○「……照?」
照「ん?なに?」
○○「…怒ってないの?」
照「……」
やっぱり怒ってるんだ。
でも、それを……
私が……
○○「…」
照「………ん、怒ってるように見える?」
○○「……え?」
照「俺、すんごい顔にでるじゃん?笑」
○○「……」
あ、そっか。そうだよね……
照「……怒ってないよ?怒ってはないけど、ちょっと自信はなくしてるかな。だから、もっと頑張ってふっか超えてやろうって今は思ってる。」
すごくなんか、楽しそうに話す照。
○○「……照…」
照「○○は、俺と一緒にいるのしんどい?」
今はしんどいかもしれない。
それは照がじゃなくて、自分が…
○○「………こんな自分が嫌い。泣。照といるのがしんどいんじゃない、こんな自分がいるのがしんどい。」
私はソファーの角に体を丸めてすわり、縮こまった。
そんな私を見て照は何も言わず離れた……