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🩷「お!翔太めずらし」
💙「悪いか」
席についてすぐに佐久間が近づいてきた。
隣には例の跡取り息子。
顔を見るのも、名前を聞くのも初めてのはずだった。
❤️「…もしかして、翔太?六花幼稚園の」
💙「え、そうだけど。じゃあお前涼太?」
🩷「まじかよ知り合い?」
財閥の息子と俺の関係は、クラスメイトの興味を引いた。
❤️「幼稚園が一緒でね、よく遊んだよね」
💙「うん…」
再会して嬉しいのに、今の家庭環境の違いが惨めであまり積極的に話せない。多分クラスの奴らも『今は立場が違いすぎるね』なんて思ってるだろう。
そんな俺を察してか、佐久間は涼太を覗き込みながら
🩷「涼太は誰にも態度変えないし優しいもんな、昔もそうだったの?」
と俺に問うてきた。
💙「あ、うん…だって涼太が金持ちだって今まで知らなかったくらいだし…」
卒園と同時に引っ越して行った涼太。
噂で小学校受験をしたと聞いていたけど、確かにその頃から優しくて賢かったからそりゃそうだなくらいにしか思っていなかった。
俺を心で貶していたんであろうクラスメイトは気まずそうにし、そんな雰囲気を佐久間はニコニコしながら楽しんでいる。
そして、午前中奇跡的に自席で過ごし、佐久間に誘われるまま涼太と3人で一緒に昼メシを食べた。