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すの短編2

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すの短編2

10 - 離れたくない 💛💙

♥

643

2025年04月03日

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照がSASUKEの仲間と遊んでいる写真を見せてもらった。

中でも枚数が多かったのは、仲間の一人の子供の写真。ベビーチェアに座っている、まだオムツも取れていないような可愛い女の子で、照とおままごとをしているところを撮ってもらった写真だ。女の子は照を親戚のお兄ちゃんか何かだと思っていて、その表情から二人がとても仲良しなのが窺えた。


💙「照、この子にメロメロじゃん」


💛「可愛いよね。でも俺には翔太の方が可愛いけど」


💙「気ぃ遣うなよ。俺だって子供に勝てるとまでは思ってねぇよ」


子供好きな照は、それならと次々に彼女とのツーショットを見せて来た。 自分で言っといてなんだけど、ちょっとは気を遣え。 写真の中の照は、楽しそうで、イキイキして見えた。



💙「照が俺の子供を産めたらよかったのに」


💛「いや、それを言うなら」


💙「なんだよ」


照は誤魔化すように、俺に唇を重ねた。


💛「ねぇ、いい?」


💙「まだ夕方なのに」


💛「いいじゃん」



俺を押し倒す時の照は、いつもちょっとだけ強引だ。俺に言いなりの照も好きだけど、リードしてくる時の照は雄みがあってもっと好きかもしれない。

俺の方が年上だし、ちょっとだけワガママなのは自覚してるけど、そんなに俺って怖いかな?もう昔に比べたら大分丸くなったはずだけど。


照の節ばった手が、腹の方から入って来て、俺の胸の一番感じる部分を摘んだ。コリコリと捏ねられると自然と恥ずかしい声が出てしまう。

照が一気に上着を脱ぎ、引き締まった身体がいやでも目に入った。近づいているライブに向けて作り直している照の身体は、徐々に筋肉の鎧をまとい、惚れ惚れするような肉体に仕上がり始めていた。


照の、黒すぎない褐色の肌が好きだ。いつも目に入るたび、見惚れてしまう。照はいつも俺のことを綺麗だとか美しいだとか言うけど、生まれ変わるなら俺は照のような逞しい身体を持った男になりたい。


💛「翔太。こっち向いて」


照の目は、愛しい者を見る慈愛に満ちていた。笑うと口角が上がる。いつも撮影の時に見せるニヒルな笑顔じゃなくて、たぶん、俺にしか見せない優しい顔。それを一人占めできているのが嬉しい。

照の舌が俺の舌に優しく絡む。キスひとつで愛されているのがわかる。俺も言葉にしない代わりに、同じ熱量のキスで応える。


💛「はぁ……愛してる」


💙「んっ……」


照の『愛してる』は未だに聞き慣れなくて、俺はいつも顔が赤くなってしまう。その反応を見てふにゃっと笑う照を見る時、溢れる愛しさでいつも胸が苦しい。


俺はこんなにもこの男に心を奪われている。


💙「照。もう……」


勃ち上がった照のものにそっと触れた。挿れて欲しいとは言えなくて上目遣いに照を見る。照は返事代わりにそっと俺の髪を撫でた。

たっぷりのローションで潤った後孔。今日は照の指をきゅうきゅうといつもより締め付けている感じがする。照が、驚いたような息を漏らした。

まるで身体中が照を欲しがってるみたいだった。俺が女だったら間違いなく妊娠しそうな感覚。


💙「あっ……」


照がゆっくり入って来た。

最初は入り口のあたりを小さく突いて、中が広がった頃にさらにゆっくりと奥まで挿入される。


💙「あん……いい……」


💛「今日の翔太、中が濡れてるみたいな感じがする…」


照がそう言って、キスをしてきた。


💙「ばか……ローションだよ…あっ……」


照は眉間に皺を寄せて、上り詰めるのを耐えているようだったが、何度か律動を繰り返すと、いつもより早く俺の上で動かなくなった。


💛「…はぁっ…翔太は?…イッてない?」


💙「わかんな…いっ…。なん…か変だ…」


腰が痙攣して言うことをきかない。俺のあそこは半分大人しくなっていて、そこの感覚よりも後ろの余韻の疼きが止まらなかった。照に耳のあたりを撫でられただけで、甘い声が漏れる。何もかも感じてしまい、我慢できない。


💛「可愛い」


身体に力が入らず、俺は長い間照にされるがままになっていた。




💛「起きた?」


💙「ん…」


気持ちいいまま眠ってしまった俺は、目が覚めたらベッドの中にいた。リビングに出ると、眼鏡を掛けた照が、ライブ会場の図面を見ていた。


💙「仕事中?」


💛「うん。でももう終わる」


ローテーブルの前であぐらをかいている照の後ろからおぶさるように身体をくっつける。照の背中は広い、あったかい。

首に腕を回すと、顎のあたりがザラついて、面白いので何度もこすった。


💛「くすぐったいよ、翔太」


💙「チクチクする」


💛「朝になったら、剃らなきゃ」


💙「今何時?」


💛「もうすぐ12時。どうする?帰る?」


💙「どっちでもいい」


帰りたくない、と言えない俺を照はわかってくれる。

じゃあ、コーヒーでも淹れようか、とキッチンに立つ照の背中を見送りながら、あれ?今日も好きって言ってなかったな、と俺は気づいた。






おわり。


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643

コメント

21

ユーザー

はーーーーーーやっと読みに来れた。 デレしょぴすきーーーーー🥺🥺🥺

ユーザー
ユーザー

天才すぎ🥹 めちゃくちゃいいです💛💙 背中におぶさるところ想像できます!!すきー💘

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