コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
【影。視点】
朝。窓の外は厚い雲に覆われていた。しかし、テレビの天気予報が告げる降水確率は23%と低く、俺たちにとって絶好の体育祭日和。
そう、体育祭。今日は体育祭というものをやるらしい。今までに何度かやった練習で、どんなことをやるかは理解してるし、どんなイベントかも理解している、つもり。
K「お、今年は普通に参加できそうじゃん」
いず「去年はめっちゃ晴れてたもんな」
みや「そうね、練習は十分に参加できてないけど」
去年の体育祭の日はあいにくの大晴れ。外での観戦しかできなかったというのもあって、俺、奏、ふじみやの3人で留守番していた。
まぁ、俺はその時まだ入学してなかったわけだけど。
――
登校後、教室の空気は元気活発という感じではなく、でもやる気が削がれたような空気でもなかった。
まぁ、曇りだし仕方なくはあるけど。
「去年はめっちゃ晴れてたらしいで」
「はー?まじかよ、今年は曇りか〜」
影。「俺は曇りでよかったと心底思ってるけどね」
はた「それはそうw」
あるま「さてと、ボコボコにしますか〜!」
学年、クラス対抗でいくつか競技が行われて、最終的に勝敗が決まるというもの。うちは人が少ないから、学年も関係なく、6クラスで対抗するらしい。
今年の競技は、玉入れ、障害物リレー、綱引き、借人競走、騎馬戦、リレー。
玉入れ、綱引き、リレーが全員参加。騎馬戦は男子全員参加。そして俺とあるまは借人競走、はたさこは障害物リレーに出る。奏達に出る競技聞いたけど、答えてくれなかった。本気だなあの人たち。
開会式は、校長の「生憎の曇天ですが」という話し出しのクソ長い話から始まった。代表選手でハッチャンとポン酢が出てきたのに少し笑って、カオスな体育祭が始まった。
最初の競技は玉入れ。
全員参加で、学年ごとに戦ったあと、勝った三チームがさらに戦い、1位を決める。
あるま「あっちバブルとアベレージでしょ?勝った勝った」
アベ「おぉいなめんなよまじで!玉入れはかげまるとか関係ねーからな!」
影。「いや、そうなんよな、玉入れに関してはなんなら身長的に不利まである」
はた「まぁまぁ、俺が飛べばいいから」
バブケ「飛びすぎるのはダメですからね?w」
練習でもできそうな日は何回かやったけど、玉入れってめっちゃムズい。首痛くなりそう。俺の投げた玉が外れる度、2年の観戦席からキャッキャっと楽しそうに笑う奏の声が聞こえてくる。俺も奏が外す度笑ってやろ、まじで。
あるま「くそー!」
はた「いや〜惜しかった!」
影。「ワンチャンあったよね〜…」
結果は1Bの勝ち。相変わらず奏の笑い声が聞こえてくる。まじ、他に聞こえてないからって好き勝手やってんなあの人。俺には聞こえてんだよ。
まぁ、次は2年ですから。せいぜい醜態晒してぼろ負けして欲しい本当に。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さすがに2日連続0:00過ぎはギルティすぎるな。すんません。
今日から体育祭編がスタートしました〜!
更新日は特に変わらないんですが、ちょっとしたシリーズが始まりますのでお楽しみに〜
ではおやしみ〜💤