テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ウィド&ディレ
92
榎本くもり
10,056
#面白くないかも
如月玲
37
谷崎爽奈
81
宿題など、とうの昔に終わらせた8月下旬。残暑。というか、春夏秋冬の1月2月意外がくそほど暑いので、なんといえばいいかわからないが、夏休みの最後らへん。愚者は遊ぶ余裕などないだろうが‥‥
「BBQを学校の敷地内でやってみた!イェーイ」こうなってしまうのも嫌だ。
「学校の敷地って言いながら、榎木園先輩の家のプライベートビーチですよ。」
「学校=榎木園の家の敷地=学校 よってここは学校である。」
「学校が榎木園先輩の敷地であって‥‥、もうツッコムのつかれた。」
「なぁ、そうなるだろー。俺っちも最初はめっちゃ突っ込んでたよ。でもさ、疲れる。とにかく疲れる。水城先輩にすべてを任せるのが正解なんだ。‥‥よー」
なぜこうなったか。1日前にさかのぼった方が早い。
「明日、BBQをしようと思います。」
いう事である。榎木園先輩は了承をしたようだが‥‥。という事で水着・タオル・着替え・金のみ。『金があればすべてを解決する。』という先輩の元、僕は念のため3億円入ったカードをもってここに来た。
もちろんそれだけの金を持って来た=すべてを使い切る。わけではない。あくまで、念のためである。
「なぜ私がこんなことを‥‥」
「引率教員がそれでいいんですか?理事長からボーナスという名のお小遣い貰ってるでしょ?」
「ボーナスはボーナスだ。自分の趣味に使わせろ。」
「金を使い先もないくせに。」
「金はいくらあったっていいんですよ。おこちゃまにはわからないでしょうが。」
「はいはい、北上先生に対して事実しか言っていないけど、ぼろくそ言わない。」
水城先輩が一番ひどいな。しかし、だれも突っ込まない理由?怖いからだ。風間先輩すら対応不可能なものを僕らが対応できるはずがない。
「はいはい、じゃぁ肉焼いてくよ。A5ランクの牛肉です。」
「はい却下。」「却下」「太るからいやです。」「いいんじゃない?」
「大丈夫?」
即座に落ち込んだ風間先輩を心配するあたりが、北上先生のやさしさだろう。
「ローストビーフ用の肉塊でも切って 焼いて 食ってやがれ。夏休みのこの企画を3カ月前から作っていた俺の気持ちにもなれよ。」
「全員の食の好みを聞いておいてください。そして、3カ月前から考えてたなら昨日言わないでください。」
「おい、畠中。追い打ちをかけるなよ。」
僕は、北上先生から注意を受けるが、この場にいるほとんどの人間が首肯しているので、どうしようもないと思う。
そんなことがありながら、A5ランクの肉を焦がして炭にし、赤みが多い肉を食べていると、風間先輩が恨みがましげに見てくる。好きな人が一人もいないのだからしかたがないだろう。
「地味に高かったのに」
「その炭。僕のポケットマネーで買いますから。」
「明確に炭扱いするなよ。心がえぐられるだろ。金はもらうがな。」
「後輩に金せびってるぜ。」「後輩に金をせびらないで、私が払うから。」「北上先生に出させれば」「いやだよ。なぜ私のボーナスがそんなものに消さなくてはいけない!」
「はーい、じゃぁ焼けたから盛り付けるよ。」
水城先輩が全員の皿に野菜、肉をきちんと並べて行った。
「「「いただきます」」」
その言葉を言った瞬間に、北上先生のさらに野菜がどんどん投げ込まれ、それからみんなは当たり前のように肉を食べ始めた。
「ねぇ、私何かした?」
「特に‥‥」
視界の端の灯台で何か光った気がした。なんとなくやばい気がして、しゃがんだ次の瞬間、銃弾が僕のいた場所を通過し、砂浜に大きな砂柱が立つ。それと同時に風圧で軽く飛ばされる。
先ほど見た感じ銃弾。後数秒遅ければ結構やばかった。現に、机も椅子も全部吹き飛んでいる。
おかしい。まず最初にそう感じた。僕は常日頃から〘爆弾魔〙の力を使っているので、半径12km圏内で爆発は起こせないはずであるにもかかわらず、今銃弾が飛んできた。目測でも、灯台からの距離は12kmもない。せいぜい1kmほどだ。
今の異変にさすがに全員が気付いた。一番指示が早かったのは北上先生だ。
「全員。岩場か物陰か海に隠れろ。」
一時沈黙があり、全員が逃げ始めた。キラッとまた音もなく銃弾が発射される。確実に最初の1発以外を当てることは無理だ。理由?場所を認知された時点で、変異者にほぼ銃は効かない。しかし、この銃弾は100㎜つまり、15~22㎏程と推定できる。これが当たれば、ひとたまりもないだろう。
僕と北上先生も、生徒会の人たちが逃げた岩陰からは聞こえなさそうな距離まで離れた更衣室の陰に身を潜めた時、北上先生が話しかけてきた。
「お前の能力で止められないのか?」
「無理です。なぜだかは不明ですが。」
「萩野に電話しろ。これは私達じゃ今はどうしようもないことだ。顔がばれて、能力もばれて‥‥って大変なことになる。」
「分かりました。」
時計の右下のボタンを3回押した。それから10秒ほどして、僕の袖から黒い大きめのバッグを持ったフランス人っぽい顔とそいつ壬ポいい顔が混じった顔の少年と〈鳩〉が来た。
「敵はどこだー」
コメント
1件
BBQの和やかな空気から一転、銃撃戦の緊張感への切り替えがめっちゃ好き!北上先生の指示の速さとか、畠中のポケマネで炭扱いされた風間先輩の扱いとか、キャラの立ち位置がしっかりしてて笑えるし、戦闘になると冷静になるギャップが良い。ラストの〈鳩〉登場からの展開、次が気になりすぎるわ🔥