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いやあ、天気予報はきちんと見るべきだな。
その辺の店で買ったビニール傘を持って、灰色の濁った空を、見上げながらそう思った。
こんな時に限って、遠い場所での待ち合わせ。
パチャッ、パチャッと水音に混じった足音と共に、ズボンのくるぶしの部分が濡れた。
布が肌に張り付く 気持ち悪さを感じながら、自分の腕の中の少女を見た。
体の大きさ的に4、5歳くらいだろうか。
体を雨に打たれ、体温が下がっていたので、俺の着ていたコートに包まれて眠っている。
端整な顔立ちをしていて、片腕で抱えられるほど軽い。
…彼女の服についた血痕を見たときは、驚いたけど。
警察にいった方がいいと思うかもしれないが、生憎こっちの世間的立場は”罪人”という分類に入る。
…だからと言って放置しておくほど、俺は腐った人間じゃないらしい。
一般人ではなく、悪い人間の俺に拾われた名前も、知らない少女に少なからず同情した。
「おっ、多分ここだな。」
目的地に着いた。
周りの視線が痛いから、早く入ろう。
「……この子のこと、__________“先生”は何て言うんだろ。」
「…面倒な事になりそうだ。」
皆さん!
新キャラが出ましたよ!
設定などは、後々載せます!
…過去編は、映画一本分ぐらいの長さになると思います。
切な~い恋愛物語も入れようと思うので、宜しくお願いします!
♡···100