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それから5年後の2033年
東京フリーク区のアパートにて
26歳になったTは中学社会と地理歴史、公民の3つの教員免許を社会人時代に通信制大学で勉強して取得していたので務めていたデイサービスを退職し、母校の空前絶後エキセントリック学園光孝の歴史担当の教師を務めていた。
※Tの回想シーンが少し長くなります。
母校の高校の教壇にて
T「皆さん。こんにちは、アッサラーム・アライクム(アラビア語:あなたに平安がありますように)!世界史のイスラーム史の授業を始めます。では40ページを開いて。では、質問します。前にも教えたと思いますが、イスラーム教は何の宗教から派生した宗教でしょうか?」と生徒たちにわかりやすく教えようと試みていた。
生徒A「えっと…ユダヤ教?」
T「そうです。でも、もう一つあります。何でしょうか?ヒントは預言者がイエス・キリストというユダヤ人でしたね。ユダヤ教を信仰していたけど、十字架にかけられて殺された人です。」
生徒B「キリスト教?」
T「お見事です。イスラーム教はユダヤ教とキリスト教から派生した宗教です。これら3つの宗教は三大一神教と言われ、兄弟宗教とも呼ばれています。しかも、預言者のアブラハムを基(もと)に生まれたからアブラハムの宗教とも呼ばれています。共通点はまだありまして、同じ神様かつ、同じ聖地なんです。
場所は現在のイスラエルの首都エルサレムにあります。神様はユダヤ教では『ヤハウェ様』、キリスト教では『ゴッド様』、イスラーム教では『アッラー様』です。」
T「続いては、ユダヤ教、キリスト教、イスラーム教の三大一神教では何がどう違うのかについて話します。これらを話した上でイスラーム教の歴史を解説したいと思っています。
最も重要な違いはイエス・キリストに対する評価です。ユダヤ教とイスラーム教はイエスのことを神の子としてではなく、預言者の1人として認められている点です。
キリスト教ではイエスのことを神の子として認められています。復習になりますが、ローマ帝国の時代において、ニケーア公会議、エフェソス公会議でキリスト教がローマ帝国で認められ、テオドシウス帝の時代に国教として定められた時代ありましたよね?教えましたよ?
そのキリスト教はアタナシウス派のことなんです。『三位一体説』が特徴で、父、子、聖霊が一つの神様としているという解釈なんですね!
よくさ、『父と子と聖霊の皆によりてアーメン』と教会に行ったことがある人、キリスト教の幼稚園や小学校に通われたことがある人ならわかるかもしれませんが、これこそが三位一体説なんですよ。その子というのはイエスのことを言ってます。この後イスラーム史の授業を始めますね!」
このようにして、生徒たちがT先生の授業が面白すぎて大笑いをしていた。
そう回想していく中でTがある電話がかかって来るのだった。
ムラクモ(26歳)「お久しぶりです、Tさん。もう5年経ちますね。」
ソー・ハイン(27歳)「私たち結婚するの。もちろんアメリカからの友人のルシア(25歳)とクイン(26歳)も結婚してさ、婚姻届は提出したの。ナシ婚だったからね。しかも場所はここ、フリーク区でやることになったの。私の兄のイェ・ウェイ(32歳)とハクラン(27歳)の姉のミンリ(32歳)も結婚することになったから、結婚式にあなたも来てくれる?私とムラクモとクインとルシアも出席するからさ。」
Tの心の声「白鳳ミンリさんとイェ・ウェイさんが結婚するとはな。」
T「ノーマンさん(33歳)とセラフィーナさん(25歳)にルワジさん(26歳)とエヴァさん(27歳)パートナー、サスキアさん(26歳)とヘレンさん(25歳)も来るんですか?」
ソー・ハイン「もちろんよ。連絡しといてあるからね。」
ムラクモ「楽しみですよ。5年前はアメリカフリーク州でしましたが、今度は日本の東京フリーク区でしたいですからね。」
T「ところで、ムラクモさんとハインさんが結婚式しないでナシ婚にしたのもなんか理由があるんですか?」
ムラクモ「面倒臭いしお互いに自由な時間が効かないと思ったからですよ。」
ソー・ハイン「そうなのよ。私たちはすでに不妊手術を受けて子どもいらないし、結婚しても恋人のように接したいからね。ルシアとクインも同じ意見だったからね。」
T「ルシアさんとクインさんも不妊手術受けたんですか?」
ソー・ハイン「ええ、そうよ。子どもいらないって言ってたから。」
それから3日後
白鳳ミンリとイェ・ウェイの結婚式が行われた。
Tのみならず、ムラクモとソー・ハイン夫婦、アメリカフリーク州から来たクインとルシア夫婦、ルワジとエヴァ夫婦、ヘレンとエヴァ夫婦、さらには友人のセラフィーナとノーマンが出席し、ミンリの妹のハクランも出席していた。
そしてTが椅子に座っていると後ろに座っている黒髪の一本の三つ編みおさげの女性が話しかけてくるのだった。
女性「おい、お前はTだろ?」
T「はい….ってあなたは黒井カラスさんの親友の白鳳ハクランさんですか?」
ハクラン「そうだ。何だ知ってんじゃねぇか。姉のミンリがお前たちに結構絡んで来たな、学生時代に。」
ハクランの心の声「やっぱりTはミンリとどこか似てるな。あとミンリのパートナーのイェ・ウェイもどこか言動がTそっくりだ。」
T「そうでしたね。けど良い人でしたよ。8年前の高校3年生くらいに一緒に留学先のアメリカフリーク州に行って良い思い出作りをしましたから。」
Tの心の声「やっぱりハクランさんのビジュアルはソー・ハインさんそっくりだ。あと髪型や雰囲気は黒井カラスさんそっくりだな。」
ハクラン(27歳)「そうか。そう言えばお前知ってるか?黒井カラス(25歳)はレズビアンとして結婚したんだぞ。しかもお相手は8歳年上の33歳の白川トキという女性で、二人ともあの連続殺人犯の毒島はじめの『きょうだい』だったそうだ。」
Tの心の声「まさか、あの黒井家の一人娘のカラスさんが結婚した?!!衝撃だなぁ。てことはクインさんやルシアさんも出席していたはずだ。」
T「7年前の2026年に確か毒島はじめさんが黒井家に侵入してカラスによって逮捕されたあの事件ですよね?それから23年前の白川家殺人未遂事件もそうですよね?」
ハクラン「真相はそうみたいだな。18歳のカラスはそれを突き止めるために白川家に赴いた。そのことがきっかけでお互いに正反対の性格だけど気が合って3日ほど前に結婚した。しかも黒井家でね。それでトキは黒井家にお嫁に行って黒井トキという名前で生きてるってことだ。」
結婚式を終えて食事の時間になった。長方形のテーブルで大勢と一緒に楽しく過ごすのだった。
ソー・ハイン「ウフフッ…あなたが白鳳ハクランなのね。しかも大学院を卒業して実家のメンタルクリニックで医者になったそうね?」
ハクラン「そうだ。お前も狩猟の免許持ってるそうだな?」
ソー・ハイン「そうよ?私も動物の命を無駄なくいただきたいからね。それがあるから実家と解体業兼ジビエ店はうまく経営できてるの。意外と手間がかかる作業なのよね。」
ハクラン「お前は狩猟と解体が得意だから料理してる人はお前の兄さんとお母さんがしてるって有名だぞ。」
ルシア「お前ぇだな?黒井カラスの親友のハクランはよぉ?」
ハクラン「そうだ。ったく知ってんじゃねぇかよ。お前は女優のルシア・エルビラだなぁ?お前が出演してる映画見たぞ。まさかCGやワイヤーなしで演技してたんだってな。」
ルシア「ああ間違ぇねぇ、本当のことだ。」
ソー・ハイン「彼女はラテン系という偏見を無くすために情熱的な役は演じたくないんだってさ。そりゃあそうよ。フリーク州の映画スタジオはそんなハリウッド映画の偏見なんて演じてほしくなんかないからね、フフッ。」
ハクラン「おい、ルシア。お前の雰囲気とビジュアルは黒井カラスにそっくりだなぁ?」
ルシア「フンっ。確かにそうだろうな。あの死んだ魚の目ぇした青白ぇ肌の野郎か。黒のゴシックロリータファッション着てたアイツだな。実は私の血の繋がんねぇ親戚になったんだよな。そう言えば、お前らは結構似てるなぁ、ハクランとハイン。」
ソー・ハイン「アハハハハハ!!嬉しいわよ、そう言ってくれて。」
ハクラン「確かによく似てて雰囲気に違和感が全然ねぇもんな。」
ソー・ハイン「そう言えば、黒井カラスは将来何になったの?」
ルシア「あいつは確か化学者になったな。」
ルシアの回想シーン
(7年前、黒井家邸宅の館にて ルシア(当時18歳)とカラス(当時18歳)が初対面するシーン。
ルシア「おい、カラス。お前ぇは死んだ魚の目ぇ青白ぇ肌をしてんなぁ?」カラス「ルシア。死んだ魚の目は数日経つと水分が消えて白く濁るのよ?なぜなら魚は水の中でしか生きられないから。もし死ねば水中でも酸素がエラに行き届くことがもうないから水分が行き届くことがなくなるのよ。」ルシア「化学に詳しいんだな、お前は?」カラス「そうね。私は将来は大学を出て化学者になりたいからね。」とお互いに冷静に感情を排して語るのだった。)
ミンリ「T!!久しぶり!!元気してた?!!」
イェ・ウェイ「アハハハハハ!!会えて嬉しいよ、T!!お前だけは変わらねぇな!!」と。
T「そうですね。結婚おめでとうございます。」
Tの心の声「ミンリさんはぶりっ子であざといし、イェ・ウェイさんはお調子者で豪快だなぁ、相変わらずハクランさんの姉さんのミンリさんとソー・ハインさんの兄のイェ・ウェイさんは。」
クイン「アハハハハハ!!俺ら4人は似た者同士じゃん、T!!」
T「最高じゃないですか?!!」
イェ・ウェイ「お前クインだよな?!!ピンク好きの?!!しかもパートナーのルシアにバカだのゴミだの言われるんだよな?!!」
クイン「結構言われますね。」
ミンリ「てことは私たちは似た者同士のドMや!!最高に嬉しいにゃ!!」
T「ミンリさんはハクランさんに、ウェイさんはハインさんに、クインさんはルシアさんに毒を吐かれる…じゃあ私だったらあのゴス美女の黒井カラスさんに毒を吐かれたいぃぃぃぃ!!!!」
クイン「結婚してるよ、カラスは?わかってる?」
T「わかってます!!ハクランさんからさっき聞きましたから!!」
ミンリ「じゃあどうするっちゅうんや?」
T「黒井家の養子になって、彼女の義理の兄になりたいんです。ルシアさんと同い年で私より一個年下ですから。そうすれば一緒にいられて嬉しいんです!!」
イェ・ウェイ「アハハハハハ!!!!お前は相変わらず本当にバカで面白ぇな?!!」
ムラクモ「何をそんなに言い合ってるんですか、全く?」
ルワジ「似た者同士のドMって何ですか?」
サスキアとヘレンの同性パートナー、ルワジのパートナーのエヴァ、さらには友人のノーマンとセラフィーナも楽しく食事を楽しんでいた。
エヴァ「カラスとトキの結婚式最高だったよね、ヘレン!!」
ヘレン「本当だよ!!しかも私たちとビジュアルが似てた人いたよね?!!」
エヴァ「ほんそれ!!私は黒井トキに会ったの!!元々白川トキって名前だったけど、カラスと結婚したからその名前なんだってね!!」
ヘレン「私は大神陽理って言うカラスの幼馴染に似てるなって思った!!」
エヴァとヘレンの回想シーン(1週間前、場所は黒井家の外。黒井カラスと黒井トキの結婚式の後の食事会にて。ヘレン「ウェーイ!!そこのウルフヘアのあなた!!あなたが令和ギャルの陽理?私はヘレン!!カラスの友達の?」陽理「そうだよ、て言うか私たち似た者同士じゃん!!」エヴァ「ウェーイ!!あなたがトキ?私はエヴァ。結婚おめでとう!!」トキ「ありがとう、って私たち似てるよね?嬉しいよ!!」
サスキア「やっぱり類は友を呼ぶって言うんだね。」)
サスキア「ノーマン。東京フリーク区に来てどう?」
ノーマン「嬉しいよ。僕も俳優としてこの場所に来ても周りがジロジロ見ないから嬉しいよ。」
セラフィーナ「それにしても、Tって言う人は相変わらず面白いわね。しかも似た者同士のドMたちって何それ?どんな確率で証明できるのよ、アハハハハハ!!」と。
サスキアの心の声「今も現役としてプロのスイマーと思えないセリフだね。僕もそう感じる。相変わらず確率が口癖のようだけど、兄譲りのオタク気質だなぁ。」
セラフィーナの回想シーン(9年前、2024年8月のパリオリンピックの水泳競技にて。塩素が漂う独特な匂いがしていた。セラフィーナ(当時16歳)がアメリカの水泳のエースとして出場する時。400m個人メドレーに出場。
審判が「ピーッ!!」と笛を鳴らした。セラフィーナが「ジャブッ!」と水音を立てながらバタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、自由形をこなしていた。
そして司会者が『アメリカ代表セラフィーナ・オマリ選手、優勝しました!!』と関係者がセラフィーナに金メダルを首に通してかけるのだった。)
コメント
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おお、第41話読み終えたわ!T先生が母校で歴史教えてるの、めっちゃ感慨深いな。イスラーム史の授業、生徒と楽しそうでいい雰囲気やったわ。そして結婚式の集まり、みんなの関係性がぎっしり詰まってて、特にハクランとTの会話でカラスの結婚とか毒島事件の真相が明かされたのが熱かった!黒井家の養子になりたいって叫ぶT、相変わらず最高にバカで面白いわ🔥 次も楽しみにしてる!