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紫秋_4aki.
4,137
午後立ち
124
ポテサラ
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家に帰っても、何も手につかなかった。
カバンを床へ放り投げて、そのままベッドへ倒れ込む。
天井を見上げる。
いつもならゲームでもして、適当に一日を終わらせる時間。
けど今日は、そんな気になれへん。
「……はぁ」
目を閉じる。
浮かぶのは、屋上のことばかり。
『どうせ俺が謝れば終わるし』
『呼ぶ必要ある?』
『昔から、ずっとそうだったし』
「……アホ」
思わず呟く。
ほんま、アホや。
何でそんなこと言えるんや。
何で笑っとれるんや。
何で。
『助けて』
その一言が、言えへんのや。
ベッドから起き上がり、机に肘をつく。
らっだぁと初めて会った日のことを思い出す。
気づいたら隣にいて。
気づいたら話すようになって。
気づいたら一緒に昼飯食って。
気づいたら屋上に行くようになってた。
俺の幼馴染。
いつも笑っとった。
悩みなんか、一つもなさそうなくらい。
……全部、俺の勘違いやったんやろか。
「いや」
首を振る。
違う。
あいつは嘘をついとったわけやない。
あいつにとっては、あれが普通なんや。
だから余計に苦しい。
普通やと思っとることは、自分じゃ直せへん。
「……どうしたらええねん」
誰に聞くでもなく呟く。
答えなんか返ってこない。
窓の外を見る。
夕焼けはもう消えて、街には明かりが灯り始めていた。
今日、俺は助けに行った。
間に合った。
殴られる前に止められた。
それなのに。
何も助けられてへん。
「クソが……」
拳を握る。
助けるって、なんや。
隣におることか。
守ることか。
代わりに殴られることか。
どれも違う気がした。
あいつが、自分から、
『助けて』
そう言えるようにならへん限り。
きっと、何回でも同じことが起こる。
「……なら、」
小さく息を吐く。
「言えるようになるまで、隣におったるわ」
幼馴染として。
隣に立ち続けること。
それしか思いつかへん。
不器用でもええ。
時間がかかってもええ。
届かへんのやったら。
届くまで、何回でも手を伸ばせばええ。
そう決めた。
NEXT=♡2000
コメント
4件
まって本当に通知さんがサボりすぎてる… てらーの通知音びっくりするくらいでかくしてるのにどうして… 相変わらず天才作品をありがとうございます( 続き楽しみにしてます!
一旦神か(((