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人間でいたくない。
中学3年。高校受験も終わってもう少しで卒業の日の放課後そう声に出した。
親友は黙って俺を見ている。
自分でもよく分からない。ただそう思った。そう思ってしまった。
親友は黙って下を見ている俺を軽く抱きしめてくれた。
不思議と不安がなくなっていく。それでも気持ちは変わらなかった。
帰り 道、親友と手を振り軽く挨拶を交わしてそれぞれの道を軽く。
肌寒い季節は日が落ちるのが早くて、少し暗くて月が見えた。
人はもう家の中にいて姿がない。
ほとんどの家は晩御飯の支度をしているのか水の音や包丁で何かを着る音が聞こえる。
なんとなく見上げるとまだ満ちていない月を見てまたこう呟いてしまった。
人間でいたくない。
訳がわからない。そう少し笑って必死に溢れ出しそうな涙を手で拭き取る。
汗と涙で濡れた手を見る。
涙が引っ込んだ。
体が溶けている。
今まで気づかなかった。
顔が熱い。体が熱い。骨も内臓も。痛い。
助けも歩く力さえない。支えられる足も溶け始めて痛い。
気絶していたのだろうか。
目が覚めると周りは暗く照明が明るく光っていた。
ふと体を見る。
『なんだ、、これ』
体をサッカーボールほど小さく暗くてよく見えないが多分青い。
自分は変な生物に変化した?戻れなかったら?もし研究者に捕まったら?人に見られたら?
そんなことを頭に詰め込んで走った。
誠意いっぱい走って少し離れた駅前にいた。パニックになってきてしまった。自分の状況が分からない。怖い。不安と恐怖で体が震えてくる。
人の気配を感じて狭い路地裏に入ると大きな帽子の少年がいた。
『、、。変化してる。』