テラーノベル
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収録が終わったあとの楽屋で、みんなそれぞれ帰る準備をしていて、太ちゃんは今日収録の他のバラエティー番組であった出来事を話している。柔はそれを楽しそうに聞いていた。
それを横目にしながら、自分の荷物をまとめていると俺のカバンから柔の私物が出てきた。
「柔、これどうする?」
「ん?あぁ、それそこ置いといて」
「はーい。あ、そういや俺これからご飯行こうと思ってるけど柔も行く?」
「俺はいいや、家でゆっくり食べる」
「そっか、じゃあ俺もそうしよー」
「好きにすれば」
「えー、柔冷た」
「普通でしょ」
「なんか最近舜太が柔太朗に話しかけても、柔太朗結構あっさりしてるよね」
「元々なんだから、みんなが気にしすぎなんじゃない?」
「じゃあそういうことにしとくわ」
俺らが付き合っていることを隠したいのは柔のほう。だから みんなの前ではあんなに素っ気ないのに、家に帰った途端どうなるのかを知っているから、俺にとってはそれすら少し面白かった。
「ただいま」
「……ただいま」
靴を脱いで少し歩いたところで、柔が後ろから俺の服の裾をつまんできた。
「しゅん」
「ん?どうしたの?」
「……ちょっと待って」
そう言うと柔は何も言わずに俺に近づいてきて、そのまま肩に額をつけられた。
「つかれた…」
「お疲れさん。今日長かったもんなぁ」
「しゅんもつかれた?」
「まぁ、ちょっとはなぁ」
「じゃあ2人でゆっくりしよ?」
「全部終わってからな」
「いまがいいの」
「どうしたん柔、いつもより甘えたさんやん」
「だって今日、頑張ってがまんしてた」
「我慢してたん?」
「してた。隣にいても普通にしてなきゃいけないし、話したくてもあんまり話せないし」
そう言いながら柔は俺の服の裾を掴んだまま離れてくれない。
「帰ってきたら、しゅんに甘えられるから、がんばったの」
「…だから、もうちょっとこのままいる 」
「好きなだけおりな」
「柔、今日はほんま頑張ったな」
「…ん、なに」
「眠たい?」
「眠い、しゅんも来て」
二人でソファまで移動すると、柔は当然みたいに隣に座って、そのまま肩に頭を乗せてきた。
「…もっとこっちきて」
「これでいい?」
「いい」
「ほんまに甘えんぼさんやなぁ」
「……今日だけだし」
「…やっぱり嘘」
そういいながら、また俺の肩に顔を埋めてきた。
「しゅん、今日おれ冷たかった?」
「ちょっと冷たかったな、けど柔がバレたくないなら俺は合わせるし」
「しゅんはそれでいいの?嫌じゃないの?」
「全然、むしろ可愛いと思ってる」
「かわいくないし……」
「みんないるところではあんなに素っ気ないのに、家帰ったらずっと俺にくっついてくるやん。誰が見たって可愛いやろ」
「他のみんなにはこんなことしないし、 しゅんだけだからもっといっぱい甘えてもいい?」
「いくらでもええよ」
付き合っていることは、メンバーになんて絶対知られたくないから、柔もそっけなくしてくるけど俺にとってはそれがむしろ可愛くて仕方なかった。
コメント
1件
楽屋でのそっけない柔と、帰宅後の甘えんぼな柔のギャップが最高でした。「今日だけだし」「やっぱり嘘」の流れ、可愛すぎます。人前で素っ気なくする理由が「バレたくない」からで、それを知った上で「可愛いと思ってる」と言える舜太の余裕も素敵。二人だけの秘密の時間にほっこりしました。続きが気になります!
いちご飴
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#Syokokoのらくがき
syokoko.。o○
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