ペンでノートに書き込む音。
君の横顔は、真剣そのもの。
僕はその隣でスマホを見ながら勉強が終わるのを待つだけ。
でもちらっと視線を向ければ、
ペンを走らせる手も、
唇を少し尖らしているとこも
全部全部、可愛く見えてくる。
藤澤「ふふ、かわいっ….、」
藤澤「表情ころころ変わるのいいねっ、」
小声で言ったつもりが、
頬や耳を赤くして、ぷくっと膨らますほっぺ。
どうやら、勉強の邪魔をされたくないみたい。
藤澤「..、終わったらご褒美あげるねっ」
勉強している手を止め、ちらっとこっちを向き、
首を傾げ、きょとんとする。
藤澤「、ひみつ。待ってるから。がんばってっ」
そう言って頭を優しく撫で、
スマホを視線に戻す。
ご褒美、何にしよっか。
ケーキかな..、
それとも….パフェ?
あ、でも
僕の方が嬉しい、よね_?
end.