コメント
1件
【sn side】
恐怖で動けなくなった僕を見て、クラスの人たちは悪い笑みをこぼす。
手首は強く握られて、きっと抵抗しても、逃げることはできない。
何か話しているけど、聞き取ることもできない。
あ~ぁ…やっぱり、変なのかな。
男の恰好を…好きな服を着るのがそんなに変なこと、?
自分の…生きたいって思った性別で生きるのが変なこと?
人それぞれの個性を認めようっていう社会の方針じゃないの、?
なのに、何でこんな…。
僕だって女じゃなくて、男に生まれたかったよ。
電車やバスに乗れば、痴漢にあうし。
夜道を1人で歩いてたら、不審者に会うのもよくあるし。
mb「じゃあ……」
そう言いながら僕の頬に手を添える。
叫びたくてたまらないが、恐怖で声も出ない。
結局、こんな人生なんだなぁ……。
1人でもいいから、僕を、認めてくれたらよかったのに…。
??「おい!お前ら、何してんだっ!!」
mb「あ?」
sn「pnさん、、、、?」
突如ヒーローのように現れたpnさんに驚く僕と、クラスの人たち。
pnさんは即座に僕の手首を奪い取り、pnさんが僕の前に出るような形になった。
pn「お前ら、snくんに何をしようとしてたんだ、!」
クラスの人たちはpnさんを見たあと、笑い始めた。
mb「何、お前、俺らには何も言ってくれなかったのに、こんなひょろい先輩には言ったの?w」
「先に言ってくれてたらもっと可愛がってあげたのに~」
pn「ふざけるな!!snくんは嫌がってるだろう!」
mb「は?何言ってんすか?w」
pn「そうやって、勝手に人の気持ちを決めつけて、人の話も聞かずに自分勝手な解釈をして…」
「赤ちゃんでももっと人の事考えるよ?一回人生やり直したらどう?w」
クラスの人はpnさんの態度に火がついたのか、顔を真っ赤にしていた。
mb「この野郎…勝手に言いたい放題言いやがって……」
pn「あ、喧嘩する?w」
「そんなに喧嘩したいなら、まず後ろ見てみなよw」
その言葉に僕も顔をあげる。
クラスの人たちの後ろには、6つに分かれた腹筋を露わにしたtrさんが……。
mb「っ、!?」
trさんはクラスの人たちを見下ろしている。
そのtrさんの圧に負けたのか、クラスの人たちは舌打ちだけしてどこかに逃げて行った。
僕はというと…
pn「え、し、snくん!!??」
恐怖と安心で、涙があふれ出ていた。