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【sn side】



恐怖で動けなくなった僕を見て、クラスの人たちは悪い笑みをこぼす。


手首は強く握られて、きっと抵抗しても、逃げることはできない。


何か話しているけど、聞き取ることもできない。




あ~ぁ…やっぱり、変なのかな。


男の恰好を…好きな服を着るのがそんなに変なこと、?


自分の…生きたいって思った性別で生きるのが変なこと?


人それぞれの個性を認めようっていう社会の方針じゃないの、?


なのに、何でこんな…。




僕だって女じゃなくて、男に生まれたかったよ。


電車やバスに乗れば、痴漢にあうし。


夜道を1人で歩いてたら、不審者に会うのもよくあるし。







mb「じゃあ……」



そう言いながら僕の頬に手を添える。


叫びたくてたまらないが、恐怖で声も出ない。




結局、こんな人生なんだなぁ……。


1人でもいいから、僕を、認めてくれたらよかったのに…。










??「おい!お前ら、何してんだっ!!」



mb「あ?」



sn「pnさん、、、、?」





突如ヒーローのように現れたpnさんに驚く僕と、クラスの人たち。


pnさんは即座に僕の手首を奪い取り、pnさんが僕の前に出るような形になった。




pn「お前ら、snくんに何をしようとしてたんだ、!」



クラスの人たちはpnさんを見たあと、笑い始めた。



mb「何、お前、俺らには何も言ってくれなかったのに、こんなひょろい先輩には言ったの?w」

「先に言ってくれてたらもっと可愛がってあげたのに~」



pn「ふざけるな!!snくんは嫌がってるだろう!」



mb「は?何言ってんすか?w」



pn「そうやって、勝手に人の気持ちを決めつけて、人の話も聞かずに自分勝手な解釈をして…」

「赤ちゃんでももっと人の事考えるよ?一回人生やり直したらどう?w」



クラスの人はpnさんの態度に火がついたのか、顔を真っ赤にしていた。



mb「この野郎…勝手に言いたい放題言いやがって……」



pn「あ、喧嘩する?w」

「そんなに喧嘩したいなら、まず後ろ見てみなよw」



その言葉に僕も顔をあげる。


クラスの人たちの後ろには、6つに分かれた腹筋を露わにしたtrさんが……。



mb「っ、!?」



trさんはクラスの人たちを見下ろしている。


そのtrさんの圧に負けたのか、クラスの人たちは舌打ちだけしてどこかに逃げて行った。



僕はというと…



pn「え、し、snくん!!??」



恐怖と安心で、涙があふれ出ていた。

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