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これは、俺がまだ『花子さん』の正体がヤシロだと分からなかった頃の話。
「ってことは私 もうトイレ掃除は卒業…」
「それはダメー」
「なぁんだ…」ガックリ…
「あとちょっとだからさ …でもそんなにイヤ?」
「トイレ掃除好きな女の子なんて滅多にいないわよ…」
「ざーんねん 俺は楽しみにしてるんだけどな 放課後誰かと 一緒に何かしたり どーでもいい話したり そーゆートモダチっぽいの… なんだろ 懐かしい」
俺は、知ってる通り『トモダチ』なんていなかった。
けど、授業が終わると必ず花子さんに会いに行く。
放課後に花子さんとどーでもいい話めっちゃしたなぁ。
「も〜!!俺トイレ掃除卒業してもいい??」
「ダメー」
「ええ〜。」
「あとちょっとだからさ …でもそんなにイヤ?」
「トイレ掃除好きな男子なんて滅多にいないよ…」
「ざーんねん 私は楽しみにしてるんだけどな 放課後誰かと 一緒に何かしたり どーでもいい話したり そーゆートモダチっぽいの… なんだろ 懐かしい」
俺は、花子さんのこの言葉をパクった。
かっこよかったから。
「ユギと話すのが毎日の楽しみなんだ。」
「!!」
そうかも知れない。
俺は、ヤシロと話すのが毎日の楽しみなんだ。
花子さんには、色々教わったなぁ。
「ドーナツ が…好き」
手作りの…
俺はさ、たまにトイレ掃除やったご褒美で花子さん手作りのドーナツを食べてたんだよね。
めっちゃ美味しくて…たまらなくて…
それが好き!!
あの味は一生忘れない。
忘れたくない。
でも、1回はヤシロの手作りも食べてみたいなぁ。
あの時、つかさが居なければ食べれたのになぁ…
「もしかしたら、司が偽物かもしれない!!」
「え??」
私、八尋寧々は花子さんだった頃を思い出した。
「だからね、○しちゃったんだ…」
「!!!」
知ってたよ、!
ヤシロになっても覚えてたよ!!
言ったらバレちゃうじゃん。
だから、知らないフリをしたの。
赤い家に行った時にね、!光くんが教えてくれたからわかったふりをしただけだから!!
私は、『つかさくん』じゃなくて『司くん』に会ってみたかったなぁ。
でもさ、今、花子くん (ユギ)の過去を知れてるんだ!!
だから、生まれ変わりに感謝をしなきゃ!!