テラーノベル
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信愛は突然大きく息を吸い込み、その場で激しく肩を上下させた。
「はっ!」
呼吸は乱れ、膝から崩れ落ちそうになる。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
荒い息を繰り返しながら、その場にうずくまる信愛を見て、茜が慌てて駆け寄った。
「信愛!? 大丈夫?どうしたの?」
信愛は青ざめた顔を上げ小さく呟く。
「き、記憶を・・見た」
その言葉に、さくらは息を呑んだ。
「記憶って、もしかして
千歳さんの魂に刻まれた記憶?」
信愛はゆっくりと頷く。
「う、うん・・・
多分、八乙女くんが見たのと同じやつ」
焔垂は静かに目を伏せた。
「あ、あれか・・・」
信愛は苦しそうに胸を押さえる。
「酷い記憶だった・・・」
唇が震える。
「あんなの・・・ぐすっ」
涙が一筋、頬を伝った。
茜は心配そうに信愛を見つめる。
「信愛・・・」
その時、信愛は何かを思い出したように勢いよく顔を上げた。
「あ、そうだ!」
周囲を見回しながら叫ぶ。
「千歳さんは?」
慌てて辺りを探す。
しかし、そこにはもう千歳の姿はどこにもなかった。
「居ないの?」
というさくらの問いに、信愛は焦りを隠せないまま首を振る。
「居ない・・・どこにも」
拳を強く握り締める。
「早く千歳さんを止めてあげなくちゃ」
だが、さくらは不安そうな表情を浮かべた。
「でもどこに行ったか分からないんだよね?」
その時、焔垂が何かに気付いたように口を開く。
「もしかしたら病院かも」
茜が首を傾げる。
「病院?なんで病院?」
焔垂は真剣な表情で説明する。
「三瓶先輩が入院してる病院」
そして確信を込めて続けた。
「千歳さんは三瓶先輩を殺すつもりなんだよな?
なら向かった可能性があるとしたら病院しかないだろ?」
信愛はっと息を呑み、小さく頷いた。
「た、確かに・・・」
さくらが尋ねる。
「場所知ってんの?」
「ああ・・・」
焔垂は迷いなく答えた。
「犬吠埼病院だ 」
その名前を聞いた信愛は、すぐに決断する。
「ここらすぐだね、そこに向かおう
三瓶さんが危ない!」
強い眼差しで仲間たちを見渡した。
「ああ・・・すぐに向かおう」
4人は顔を見合わせると、一斉に犬吠埼病院目指して駆け出した。
千歳を止めるため、そして三瓶の命を守るために。
コメント
1件
うわああああ急展開すぎる!!😭💦 信愛ちゃんが千歳さんの記憶を直接見ちゃったシーン、本当に苦しそうで胸がギュッてなったよ…「あんなの…ぐすっ」って涙のところがもう切なすぎる!!!でもそこで「千歳さんを止めなきゃ」って立ち上がるの、ホント信愛ちゃんは強い子だね…💪✨ 焔垂くんの推理で病院に向かう流れもスピーディーで、次の話が待ちきれないよ〜!三瓶先輩、無事でいてくれ…!!😣🙏
#普通
野々さくら
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ありあ
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