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rbr「ほんで、なんでshaはこんなとこ来たん?」
sha「何でっていうか⋯気づいたらおった」
rbr「何言ってんの」
sha「俺が聞きたい」
2人とも真面目な顔をして意味不明なことを口走っている自覚はあった。しかし事実なので平行線だということもわかっていた。
sha「ま、帰るわ。なんか来てもうたけど⋯特に用事もなかったし」
踵を返して鳥居の外に一歩を踏み出そうとした、その瞬間。
バチッ、と音がして、俺の足が弾かれた。
sha「い゛っ⋯!?」
足先に走る焼けるような痛みに、俺は思わず尻もちをつく。
rbr「!? 大丈夫か、!」
rbrは手を差し出そうとして、途中で止まった。差し出されかけた手が変な位置で止まっている。
sha「平気、ちょっとびっくりしただけ。」
立ち上がって土埃を払う。もう一度鳥居を見てみても、特に変わったところはない。
けれど、たしかに弾かれた。俺が鳥居の外に出るのを拒否するように。
振り向いてrbrの顔(というか紙面)を見て、俺は疑問を投げかけた。
sha「原因わかる? ていうかこんなこと前にもあった?」
rbr「⋯いや、なかったと思うわ。俺の知る限り、こんなの初めて。」
rbrは心底不思議そうに首を傾げる。
スマホで検索をかけようとして、持っていたはずのスクールバッグを無くしたことに今更ながら気づいた。
探そうとして、すぐに断念する。見つかるわけがない。どこをどう通って何のために来たのかすら分からないのだから。
そう考えていると、ふと思い至った。
──帰れるんだろうか、俺は。
不安は1度気付いてしまえば止まることを知らず、どんどん疑問が湧き上がってくる。
家には戻れるのか?
ご飯は食べられるのか?
友達とは話せるのか?
家族にはもう二度と会えないのか?
思っても仕方がないということはわかっていても、とめどなく溢れ出てくる疑問を止める術を俺は知らなかった。
sha「⋯っ、」
背筋に冷たいものが這い上がってくる。このままここで死ぬかもしれない、と。そんな予感がした。
rbr「⋯シャオロン? どうかしたん?」
心配するように顔を覗き込むrbrに、俺は何だか少し安心した。
sha「いや、大丈夫。」
rbr「そう?」
「出られへん理由、俺は分からへんけど、zmかknなら知っとるかも。」
zm、kn──どちらも聞き覚えのない名前だった。そもそも名前であるかどうかすら怪しかった。
rbr「あ、あだ名みたいなもんなんやけど。」
sha「タイミングピッタリ過ぎひん?」
こいつこんなちっさいくせに⋯
rbr「え、何が? もしかしてチビって考えてた?」
sha「⋯」
rbr「図星なんかい」
rbrは心が読めるのかもしれない──わりと本気で。心のメモに、そっと書き足しておいた。
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