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黒いもの

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黒いもの

1 - 第1話

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2023年07月22日

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僕の名前は佐藤 ひろし。小学6年生のただの普通の子だ。テストも平均点、運動も平均。名前も普通。なんの取り柄もない。楽しみと言えば、友達の家に言ってゲームをすること。それと美味しいものを食べるだけ。

ひろし「今日も一日学校頑張るか。」そう思ってた。

学校に着き、履き慣れた上靴を履く。

いつも通っている廊下を歩き、友達に「おはよう」と挨拶する。だけど無視された。

「なんでだろう?」と思ったけど関わると面倒くさそうなので聞くのはやめておいた。

そして授業が始まる。削りに削った鉛筆を握り、勉強する。

「そういえば新しい問題になったんだっけ」

そう思った。周りの子もスラスラ解いていて「凄いなぁ…」と思った。「みんなスラスラ解けてるから簡単だろう。」と思い自分もやってみる。そしたら何一つ分からなかった。僕の席は真ん中。皆はスラスラ解いている。手が留まっているのは僕だけだ。僕一人だけ留まっているその時、心に黒いものが出てきた。「胸が苦しい、お腹が痛い。」黒いものが出てきた時に胸が苦しかった。

なんでだろうと思ったけどあまり考えるのは辞めておいた。勉強しなくちゃと頑張ってその難しい問題が書かれた用紙に鉛筆を向けた。しかし何も分からなくて授業が終わった。

その時、涙目になった。そしてもう帰りの会だ。「時間ってあっという間だなぁ」と思った。

家に帰り、母さんの手作りハンバーグを食べる。すごく美味しかった。心の中で、「そういえば今日嫌な事があったなぁ」と思った。

翌日、ほかのクラスに転校生が来た。鈴木 タクヤと言う子だった。あまり係わりたくないなと思った。

そして昼休みの時にその子が話してきた。

(タクヤ)「君、太ってるね、痩せた方がいいんじゃない?」

(ひろし)「そ、そうかな、あまり太ってない方かと思うんだけど….」

(タクヤ)「そうか?太っている様に見えるんだけど、」

(ひろし)「じゃあ太ってるのかな、ははは…..」

僕はその時、またあの黒いものが出てきた。息苦しかった。初対面であれは酷いと思いトイレに隠れて息を殺して泣いた。翌日、またタクヤに話しかけられた。無視しようかと思ったけど、やめた。

(タクヤ)「ひろし!俺がやってたゲームでSSRが出たんだよ!凄くないか?!」

(ひろし)「おお、凄いね。」

(タクヤ)「なんだよノリわりーな。」

(ひろし)「ごめん。」

この時もまたあの黒いものが出てきた。お腹が気持ち悪かった。今日はあの難しい問題が出てくるテストだった。涙目で先生に放課後教えてもらえばよかった。そう思った。テストがスタートした。まずは簡単なところから解いていった。でもちょっと分からないところがあったからそこは飛ばした。いざあの難しい問題をやって見たけど分からなかった。手汗が止まらなかった。その時消しゴムを落としてしまった。拾おうとした時、正義感の強い女子が

「先生!ひろしくんが他の人のテストを見ようとしています!」と言った。その時腹が立った。消しゴムを拾おうとしているだけなのに。皆から小声で「サイテー」「カンニングはダメだよね」と聞こえた。その時またあの黒いものが出てきた。いつもより何十倍も苦しい。涙が1粒出た。テストは終了してテスト用紙が回収された。

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