しおちぐですっ!!リクエストありがとうございます♪ ではどうぞ!
tg視点
付き合って、十ヶ月。
笑い合う日も、泣いた日も、全部しおたんと一緒だった。
でも今、俺たちは――
“止まってる”
まるで、リモコンの「一時停止」ボタンを押されたまま、
その画面に映るふたりが、ずっと動けずにいるみたいに。
最初に言い出したのは、俺だった。
tg 少し、時間が欲しい
そのときのしおたんの表情を、今でも思い出せる。
驚いたような、でも無理に笑ったような。
「わかった」って言った声は、やけに静かだった。
俺は”好き”って気持ちを守るために、少し離れた。
でも、それって結局、ただの逃げだったのかもしれない。
いつしか俺たちの時間は止まって。
連絡も、声も、触れ合いも――
何もかもが、「一時停止」
動いてるのは、カレンダーだけだった。
数週間ぶりに届いた通知音。
しおたんからだった。
so『一時停止、そろそろ解除してもいい?』
画面越しの文字に、息が詰まった。
俺は、まだ上手く”好き”を伝えられない。
でも、伝えたいって気持ちは、止まってなんかいなかった。
その日の夜。
外は小雨で、空はどんよりしてて。
でも、しおたんは傘もささずに、俺の家の前に立ってた。
so ……ちぐちん
名前を呼ばれただけで、胸がぎゅっとなった。
tg 来てくれて、ありがとう
so 俺のほうこそ、止めてくれてありがとう
え?って顔をしたら、しおたんは少し笑った。
so ちぐちんが『一時停止』を選んでくれたから、
俺、自分の”好き”がどれだけ強すぎたか気づけた
so 押しつけてたよね、きっと。ちぐちんが壊れそうなくらいに
tg ……しおたんのせいじゃない
so でも、一緒にいるって、ふたりで呼吸を合わせることだと思うから
しおたんの声が、雨にまぎれて、やさしく響く。
so もう一回、再生してもいい? ちぐちんと、ちゃんと見つめ合いたい
答えは、決まってた。
俺はそっとしおたんの腕を取って、ゆっくりと抱きしめた。
tg …うん
tg でも、再生ボタンは、ふたりで押して
tg 俺ひとりじゃ怖くて、指が震えるから
so もちろん
しおたんの体温が、止まっていた時間を溶かすように、
じわじわと俺の心をあたためていった。
おわりっ!!リクエストしてくださった方ありがとうございました!!
他にもリクエストあればコメント欄へGO!!
色んな方のリクエスト待ってまーす!!
コメント
4件
ありがとうございます‐…! かちさんの表現力が豊かすぎて鳥肌が…
まぜちぐとちぐちゃん愛され!後ゆっくりで良いのであとちぐのDom/Subユニバースお願いできますか??