テラーノベル
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騎士たちがクマの気を引くうちにカムイは黒ローブの元に近づいた。
「お前……サラフィナの次、2番弟子のベトナか!?」
男が黒ローブを上げる、その面はなんともひどく荒れており、ほとんど原型を留めていない。そして目には闇の紋様が入っている。あれは扉の裏世界と契約した人間、そして扉を開けられるもの。契約者だ。契約者を取り締まるのは犬神の仕事でもある。
「そうだ……俺はあんたを見捨て、裏世界についたのさ」
「なぜだ!」
「俺を評価せず女のサラフィナなんかを一番弟子にして!」
絶叫が響く庭園をサラフィナは2階から見ていた。
「サラフィナは……強い女だ。」
カムイが魔術で大型のナタを出す。
「それをこの戦いで覆してやらあ!」
ベトナも負けじと、ナイフを振りかざす!カムイもナタを構え、応戦の姿勢をとった。
「ふっ!」
サラフィナの弟。それだけで重圧がのしかかる。実際、ザラインに大した才能も優れた体格、頭脳もなかった。しかしサラフィナの弟である以上、自分が品格を落とすわけには行かない。
「白雪斬!!」
ザラインの雪のような優しい一撃がクマの頭を切り落とした。
「ふうーーっ。……俺は、努力の男だ。」
「ザラインの野郎!強えな!」
「いいからこちらも早く終わらせるぞ!」
ミミズクとプロングはこう見えてダークミニオンを100体葬ってきた中央区の名タッグだ。
「あれでいくか」
ミミズクが言った案にプロングが猛烈に反対する。
「白雪か………!?」
「そうだぜ!!」
プロングが明らかに嫌そうな顔をするが、拒否権はなさそうだ。
「あれは私の負荷がでかい!」
「でもやるぞ」
プロングは呆れたようにミミズクに刀を預ける。ミミズクが二刀流になり、プロングが無刀になる。
「いくぞ!」
鎧も脱ぎ捨てたプロングがミミズクを背負い、突進する。クマの前で投げ飛ばす。
「白雪回転斬!!」
素早い回転の斬撃がクマの首を飛ばした。
「お前は…重すぎる」
「へへ…さてと、後はカムイさんとカジくんのとこか」
「はあ…はあ…!」
カジはクマと戦闘を続けている中で気づくことがあった。パターンだ。このクマ型ダークミニオンの攻撃パターンには大きく分けて3つのパターンがある。プロング達の戦闘を観察しても同じだ。
クマが左手を大きく振り上げる!この時のパターンはー
「左手を振ったあと地ならし!」
よし。攻撃もいい感じに読めてる。しかし後はこのでかい体にどう一撃浴びせるかだ。美しい庭園も襲撃により、荒れている。これ以上壊すわけにはいかない。つまり、ー一撃で殺す!俺の持つ剣は神器「宵兜芽」俺がこの剣に適応すればいい。
「適応50%」
今の俺じゃここが限界だ。でもやるしかない!その瞬間宵兜芽の刀身が輝き始める!
「!!」
「爆面斬!!」
宵兜芽が、火花を散らし、クマの体を、一刀両断した。その瞬間、プロングから声が漏れた。
「なっ…まさかあの剣、宵兜芽!?カムイさんが持っていたのか」
ミミズクがとう。
「あの刀がなんだよ」
「あの刀はな、世界十鬼神剣」
「十本揃うと、世界中の扉が開き、世界は崩壊する。」
ミミズクは絶句した。その時、カジが倒れた。すぐにザラインが駆け寄る。
「大丈夫かカジくん!……!!すごい高熱だ。」
少し無理しすぎたな…と、カジの意識は闇の中に消えていった。
庭園ではベトナとカムイの最終決戦が行われていた!カムイがナタのリーチと刃を使い、戦いを優勢に進めているように見えるが、ベトナも毒ナイフという一撃必殺を隠し持っている。つまり、この勝負、先に攻撃を成功したものが勝つ!
コメント
1件
何か…すげぇ〜!😃 オリジナルですよね?面白いの何なんですか〜😭