テラーノベル
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熱を孕んだ肌を重ねながら、照はふっかの身体の細さを改めて感じる。
自分の腕の中で震えるその体は、俺の体つきとは対照的で、指を這わせるたびに柔らかく沈み込む。
「ん……っ」
ふっかのかすかな声が耳に届き、そっと顔を上げる。
暗がりの中でも、その瞳が潤んでいるのが分かった。
「……大丈夫?」
囁くように問いかけると、ふっかは小さく首を振る。
拒絶ではなく、ただ限界を悟られまいとする仕草。
その健気さが愛しくて、喉の奥で笑みを零した。
ふっかは行為の最中、決して弱音を吐かない。
どれだけ追い詰められても、「もう無理」とは言わない。
けれど、俺には分かっていた。
申し訳程度にうっすらとついた下腹部の腹筋が、わずかに痙攣しているのを。
そこに手を添えれば、びくりと震える。
熱を持った肌がこわばり、必死に耐えようとしているのが分かった。
「……ふっか」
そっと名前を呼びながら、手のひらで優しく撫でる。
硬くなった筋肉を解すように。
そうすると、ふっかは耐えきれないように眉を寄せた。
「ちゃんと教えてくれなきゃ……どこまででも、いっちゃうよ?」
そう言ってくすりと笑うと、ふっかは恥ずかしそうに目を伏せる。
ふとふっかが腕を伸ばして俺の首にしがみついた。
「……ばか」
震える声が耳元で囁かれ、俺はたまらなくなって、さらに深く唇を落とした。
ふっかの肩を抱きしめながら、逃がさないように、もっと奥まで。
唇を重ねると、ふっかは一瞬びくりと震えたが、すぐにそっと目を閉じる。
触れるだけのキスでは足りなくて、照はゆっくりと舌を差し入れた。
ふっかの唇が柔らかく開き、戸惑いながらも応える。
「ん……っ、は……」
息継ぎのたびに漏れる吐息が甘くて、俺の理性をじわりと溶かしていく。
何度も角度を変えながら、深く深く口づける。
ふっかの指が背中にしがみつき、くすぐったいほどにぎゅっと掴まれるのが愛おしい。
「俺のこと、好き?」
唐突に問いかけると、ふっかは戸惑ったようにまばたきをする。
だが、すぐに俺の髪をぎゅっと掴み、そっと頷いた。
「……好きに決まってる」
その言葉に、胸が甘く痺れた。
愛おしさが溢れて、もっとふっかを感じたくなる。
柔らかくて細い体を、自分だけのものにしたくてたまらない。
「……俺も、好きだよ。どうしようもないくらい」
そう言って、再びふっかの唇を奪うように重ねた。
コメント
1件
夫婦尊すぎるってーー🥹🥹💛💜✨