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テラーノベル(Teller Novel)
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「え?」

「方法っていうか言い伝えなんだけどよ」

そう言いながら空河さんは頭を搔く。

「『死んだ者を目に映すのは人を殺さなければ見えない』っていう言い伝えなんだ」

「そう考えればよぉ、お前の家族も人殺ししたってことだな」

「だったらお前の姉とあんま変わんねぇくせになぁ」

「お前はそんなやつの子供に産まれて災難だな」

笑いながスラスラと言葉を並べていく。

が、驚くことがありすぎて頭が追いつかない。

耳に入ってこない。

「その顔、『この人何言ってんだろう』って思ってんだろ?」

「残念だな、これは本当の言い伝えだ」

「もしかしたらお前の家族も前から知ってたのかもな?」

「梨沙も父も兄も全員、お前以外は知ってたのかもなぁ?」

嘘だ。

絶対に嘘だ。

これが真実かもしれないと考えてしまう自分を心から否定する。

上手く息が吸えなくなる。


“ きっとこれは嘘だから “

望んでしまう自分が嫌いだ。

それより、お父さんが殺人を…?

お兄ちゃんも?


もしかして…陸久も?

今宵も花火と共に

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