美琴「…お父さん…また飲んでたの……?」
私は学校から帰るなり変わり果てた父の姿を見て溜息を着いた。
美琴の父親「…良いじゃないかぁ〜飲みたかったんだよぉ〜…。そうだァ〜…美琴も一緒に飲むかァ〜???美味いぞお〜???」
美琴「飲むわけないでしょ?それに私、まだ飲める年齢じゃないし…。」
美琴の父親「何だよー。付き合い悪いなぁ〜…。お母さんはなぁ…毎晩のみに付き合ってくれてたんだぞー?…うぅー。」
美琴(また始まった…。)
父は1度こうなると止まらないのだ。
あの事件から父は変わってしまった。
元々酒好きではあったものの、大学を辞めたストレスや、母が居なくなった喪失感でアルコール中毒…いわば廃人になってしまったのだ……。
美琴(どうしてこうなったの…。お母さん……どうして…どうして私を置いて死んだのよ……!)
ガシャーーーーン……。
美琴「?!?!?!」
バタバタバタバタ……
美琴「お父さん?!どうしたの?!ねえ!ねえってば!!!起きて!起きてよ!!!」
医者 「急性アルコール中毒による中毒症状ですね。」
美琴「…お父さんは?お父さんは助かるんですよね…?!」
医者「…今はなんとも言えない状態です…。毎日大量に飲んでいたことにより体に異変が起きて一時的に意識を失っているのだと思われますが…最悪の場合、死に至る可能性もあります…。」
美琴「…!!!」
医者「何かきっかけとかありましたか?」
美琴「それがー」
医者「そんな事が…。」
美琴「……(お医者さんにお父さんを連れていったけど結局何も変わらなかった……。それどころか状況は悪化していくばかり……。どうして?どうしてこんな事に……。)」
きゃはははは!!
美琴「……!!!!」
同僚A「にしても傑作だよなwwまさかあんなにも簡単に教授の座から篠崎を引きずり下ろせるなんてなw」
同僚B「ほんとほんとwwwザマぁないよなwwww」
同僚A「にしてもあの時の篠崎の顔にはツボったわwwww」
同僚B「それなwwww」
笹塚「こらこら…wあまり外でそういう事を言うんじゃないぞw誰が聞いてるか分からないからな。」
同僚A「笹塚教授w」
同僚B「そんなこと言って、いちばんノリノリだったのは笹塚教授じゃないですかww」
笹塚「まあなwあいつのこと気に食わなかったんだよw若くして俺よりも優秀な教授とか言われてムカついてたからさwでもスッキリしたよwあいつ自ら滅んでくれたんだからなw」
同僚A「あははっw最高っすw笹塚教授w」
同僚B「笹塚教授について来て、俺良かったですw」
美琴(〜〜〜っ……。
そんな事の為に…そんなクソみたいな理由の為に…私は…私達の家族は…!!)
グイッ…!
同僚A「は?!君!何して!」
笹塚「ぐっ…。」
美琴「ふざけんな…!!ふざけんな…!!そんな…そんな理由で…私の家族を壊したのかよ…?!ふざけんな…ふざけんなよ…っっ…!!!!アンタの…あんたの勝手な嫉妬で,勝手な理由で…お母さんの事も,お父さんの事も傷つけたのかよ!!!!」
同僚B「ちょっと!!君!離れて!」
村人「ちょっと?!美琴ちゃん!何してるの?!」
美琴「離せ!離せっ!!!こいつは、コイツは!!私の家族を自分の嫉妬できずつけて壊したんだ!!」
村人たち「え???」
笹塚「……」
同僚A「そんな事してないですよ。まさか笹塚教授に限ってそんなことするわけないじゃないですか?」
同僚B「そうですよ。それに皆さんだって分かってるでしょう?皆さんの生活をより良くする為にこうして頑張ってくれているんですから。」
村人たち「そうよね。」
婦人「美琴ちゃんは。ほら。疲れているのよね?お母さんもあんなことになって、お父さんまでも可笑しくなっちゃって。可哀想よね。美琴ちゃんは。」
美琴「……っ……!!!!!」
バタバタバタバタ…。
婦人「美琴ちゃん…。」